Malwarebytesは2月18日(米国時間)、「Scammers use fake “Gemini” AI chatbot to sell fake “Google Coin”|Malwarebytes」において、詐欺師が偽の「Gemini」を使ってこの世にはない「Google Coin」を販売したと報じた。
Googleは暗号資産を発行しておらず冷静に考えれば詐欺だとわかるが、Google Coinの名称は過去にも詐欺に使われた実績があるという。
Google Coinを販売するAIチャットボットの脅威
この詐欺はMalwarebytesの調査により発見された。初期の侵害経路(誘導経路)は示されていないが偽のGoogle Coinを販売するWebサイトが存在し、そのWebサイトに登場するAIチャットボットが洗練されたセールストークで訪問者を勧誘。投資に関する質問に答え、収益予想を提示する手口で暗号通貨を購入させたことが報告されている。
偽のGeminiはAIチャットボットとして機能し、質問に対して具体的な予測の回答や会話が可能とされる。一貫してGoogle Coinの公式ヘルパーと自称し、検証可能な詳細情報の提供を拒否することから、厳格なトレーニングが施されている可能性がある。
いかなる誘導に対してもプロジェクトが詐欺だとは認めることはなく、より複雑な質問は詐欺師グループの一員と推測される「マネージャー」を呼び出すことも確認されている。これら動作は企業が導入しているAIチャットボットに似ており、同様の技術またはサービスを使用している可能性がある。
影響と対策
従来の詐欺では詐欺師による応対が必要だったことから、被害人数には限りがあった。ところがAIチャットボットの登場により、この制限は過去のものとなった。国や地域を限定せず、24時間休むことなく多数の被害者を生み出すことを可能にしている。
MalwarebytesはAI技術を悪用する詐欺が標準的な手法に移り変わりつつあると指摘。これはChainalysisの調査に基づく分析で、2025年に暗号資産詐欺の流通資金の約60%がAIツールを使用した詐欺に関連しており、今後この傾向が拡大するとの予測を伝えている。
AI技術を悪用する詐欺を回避する手法としては、公式サイトで事実を確認することが推奨されている。公式サイトがAIチャットボットを運用している場合は、そのチャットボットに質問することで真偽を確認できる可能性がある。

