測定器「MT8000A」にFR3対応オプションを追加

アンリツは2月6日、同社のセルラー通信端末の試験用測定器「MT8000A」向けに、次世代移動通信システム6Gに不可欠である周波数帯FR3(Frequency Range 3)に対応した新たなRFハードウェアオプションを開発し、販売を開始したことを発表した。

  • RFハードウェアオプションのイメージ

6Gの実用化に向けた研究開発や規格化検討が進められている中において、7.125GHz~24.25GHzのFR3周波数帯は、大容量データの高速伝送と広いカバレッジを両立できる特性を持つことから6Gに不可欠な帯域として注目されている。特に、5Gで広く利用されているFR1を拡張する7.125GHz~16GHzの範囲(Lower FR3)は、国際的な周波数利用ルールを決定するWRC(世界無線通信会議)ですでにその一部が議題項目(Agenda Item)に挙げられており、次回開催予定の2027年のWRC-27で議論される予定となっている。

しかし、FR3は、端末の電波のつながりやすさや通信品質に関わるRF特性が従来のFR1・FR2とは異なるため、専用のRF試験が求められることとなるほか、6GがFR3で運用される場合、ネットワーク接続の正当性を確認するプロトコル試験や、サービス/アプリケーションの動作を総合的に評価するファンクション試験を行う必要があり、そうした4G/5G/6Gマルチモード端末に向け、既存世代から次世代までをカバーする拡張性の高い、多機能・高性能なテストプラットフォームの構築が求められていたという。

Lower FR3への対応から開始、順次機能拡充を予定

今回のRFハードウェアオプションは、そうしたニーズに対応することを目的に、Lower FR3への対応を可能とするもので、これによりMT8000Aは既存世代から次世代までをカバーする拡張性の高いテストプラットフォームとなることができるとするほか、今後はソフトウェアのアップグレードにより、6G機能への対応を順次拡充して6G向け通信端末の開発を支援していくことを目指すという。

なお、この新たなRFハードウェアオプションは2026年3月2日から3月5日までスペインのバルセロナで開催されるモバイル通信関連展示会「MWC Barcelona 2026」(MWC2026)に出展される予定だという。