「80億人が消えるところ」。米航空宇宙局(NASA)がユーモア交じりにこう説明するのは、2022年11月に米国の宇宙船「オリオン」が飛行中に捉えた一枚。巨大な月の向こうに、小さな地球が隠れようとしている“地球の入り”だ。オリオンは、日本も参画する国際月探査計画「アルテミス」で使われる有人船。その無人試験飛行中に撮影されたもので、NASAが先月24日、公式サイトで紹介した。
この時の飛行「アルテミス1」でオリオンは、有人用に開発された宇宙船として地球からの最長距離となる、40万キロ超に到達したという。続く「アルテミス2」はアポロ計画以来、実に53年ぶりの有人月周回飛行で、来月にも米国とカナダの計4人が出発する予定だ。彼らもこんな光景を眺めるのだろうか。
月が手前にあるために遠くの地球が小さく見えることは、誰にも分かる。しかしこうして見ると、私たちの故郷のはかなさと、それを協調して守ることの大切さに、改めて思いが至る。
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