スマートニュースは2月4日、広告事業「SmartNews Ads」において、ブランド広告の新たなコンセプト「Deep Attention & Deep Moments」を掲げ、その第一弾となる2つの新ソリューション「インパクトスクエア」「チャンネルターゲティング」を提供開始すると発表した。

  • 「インパクトスクエア」「チャンネルターゲティング」の提供を開始する

    「インパクトスクエア」「チャンネルターゲティング」の提供を開始する

「ながら見」で効果が低下している広告

近年はスマートフォンを中心に多様なデバイスが登場し、生活者は複数のデバイスを使い分けて情報に接している。2014年と2023年の利用率を比較すると、スマートフォンは62.3%から97.5%、タブレットは21.3%から41.7%へそれぞれ増加した(総務省 令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書)。

一方で、生活者の広告への反応は低下しており、ビデオリサーチの調査によると、「広告はよく見る」と回答した人の割合は、2014年の59.5%から2023年には42.2%へと低下した。同様に、「広告は買い物をする際には役立つ」は60.5%から41.8%へ、「興味のある商品の広告はきちんと見る」は73.8%から62.2%へそれぞれ低下した。

  • 生活者の広告への反応は低下している

    生活者の広告への反応は低下している

これらの結果から、広告は日常的に「ながら見」され、十分に注視されにくい環境がマーケティングにおける課題となっている。

そのため、広告収益の最大化だけを目的とする不適切なWebサイト(MFA:Made for Advertising)の増加や、不適切な広告と隣接するリスクの高まりなど、広告主のブランドセーフティが棄損される例も増えつつある。

スマートニュースの特徴と強み

メディアを利用する際に注視する「専念視聴度合い」を測定した結果、SmartNewsは79%だったという。テレビは48%、大手SNSは61%、大手動画サイトは64%、大手ポータルサイトは68%だ。

スマートニュースの広告事業本部長を務める山田大輔氏は、その要因について「利用者はニュースを読むという明確な目的を持ってSmartNewsアプリを開く。これは能動的な情報収集行動であり、画面を注視する割合が高い」と解説した。同社はこの特徴から、SmartNewsを「専念視聴メディア」だとしている。

  • スマートニュース 広告事業本部 事業本部長 兼 広告代理店 第一事業本部 事業本部長 山田大輔氏

    スマートニュース 広告事業本部 事業本部長 兼 広告代理店 第一事業本部 事業本部長 山田大輔氏

専念視聴メディアであるSmartNewsは、動画サイトなどと比較して広告認知率が高いという。利用者が画面を注視しているため、広告が記憶されやすいと考えられる。

また、同社とマクロミルが実施した調査によると、スマートニュースは好意や興味関心、利用意向など、ファネルのリフトが動画サイトなどと比較しても高い結果が得られたとのことだ。

  • SmartNewsの3つの特徴

    SmartNewsの3つの特徴

こうしたSmartNewsの特徴を活用して、同社はアテンションの獲得ブランドセーフティの確保を両立し、広告も優良な情報源の一つとして利用者に届ける仕組みを構築する。

Deep Attention & Deep Momentsを実現する2つの新ソリューション

スマートニュースは「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」というミッションを実現するため、「Deep Attention & Deep Moments」というブランド広告の新コンセプトを発表した。

深い没頭(Deep Attention)と最適な瞬間(Deep Moments)を掛け合わせることで、ブランドへの深い理解や好意といった態度変容を支援する。

  • スマートニュースは新コンセプト「Deep Attention & Deep Moments」を発表した

    スマートニュースは新コンセプト「Deep Attention & Deep Moments」を発表した

Deep Attentionを具体化する「インパクトスクエア」は、SmartNewsの運用型広告において最大の画面占有率となる正方形の広告。ニュースを読むという能動的なシーンでブランドメッセージが受け取られやすい利点があるという。

先行して利用を開始したアサヒビールでは、好感度・興味度・購入意向度といった態度変容指標がそれぞれ30ポイントアップしたという結果が得られた。

  • インパクトスクエア

    インパクトスクエアの概要

もう一方のDeep Momentsを具体化するソリューションである「チャンネルターゲティング」は、SmartNews上のチャンネル面を指定して広告を配信する仕組み。250以上のチャンネルから広告配信先を選択できるため、特定のトピックに関心が高まっているユーザーにリーチできる。

  • チャンネルターゲティング

    チャンネルターゲティングの概要

例えばプレミアムビールの広告であれば、「グルメ」「ビール」「おつまみ」「ランキング」といったチャンネルで晩酌シーンにおける飲用イメージを高め、購買意欲を喚起するといった使い方ができる。

さらに、インパクトスクエアとチャンネルターゲティングを組み合わせることで、生活者がニュースを読んでいる適切なモーメントに、ブランドメッセージを高い視認性で届けられるようになる。テレビや他のデジタル広告施策と併用することで、認知・理解段階での接触を、その後の購入や利用につなげる効果も期待できるとのことだ。