米Metaは1月21日(現地時間)、SNS「Threads」において、来週から全世界のすべてのユーザーを対象とした広告の提供を開始すると発表した。2023年7月のサービス開始から約2年半、月間アクティブユーザー数が4億人を超えるまでに成長したThreadsは、本格的な収益化フェーズへ移行する。
Threadsは、Instagramチームが開発したテキスト中心のSNSである。イーロン・マスク氏によるTwitter買収を契機に利用者の“Twitter離れ”が起こった2023年にサービスを開始した。Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは、Threadsを「次なる大ヒット作」と位置付けており、数年以内に利用者数が10億人規模に達する可能性があるとの見解を示している。
Metaは2025年1月、米国と日本の一部広告主を対象に、Threads上での広告提供をテスト的に開始していた。当初はユーザー体験を優先し、広告掲載を限定的に抑えてきたが、コミュニティ形成と利用者基盤の拡大が一定の成果を上げたと判断し、今回のグローバル展開に踏み切った。
Threadsの広告は、MetaがFacebookやInstagramで培ってきた広告配信基盤を活用して展開される。利用者側は、他のMetaサービスと同様、一定のパーソナライズが施された広告表示を体験する形となる。
具体的な広告形式や機能は以下の通りである。
- Advantage+の活用:MetaのAIが広告配信先を自動で最適化する「Advantage+」に対応し、Threadsが配信先の一つとして自動的に組み込まれる。
- 多様なフォーマット:画像、動画に加え、カルーセル、4:5のアスペクト比にも対応。Advantage+のカタログ広告やアプリ広告もThreadsで展開できるようになった
- 統合管理:Facebook、Instagram、WhatsAppと並び、Threadsのアカウントもビジネス設定内で一元管理できる。
SNS広告において企業が特に懸念するのは、不適切なコンテンツの近接表示によるブランド毀損リスクである。Metaはその対策として、第三者機関によるブランド安全性および適合性の検証機能をThreadsのフィードにも拡大した。すでにFacebookやInstagramで導入されている仕組みを適用し、広告主が安心して出稿できる環境整備を進める。
広告の表示は来週から開始されるが、提供範囲を段階的に拡大し、当初の広告配信量を低い水準に抑える方針だ。 数か月をかけて全世界の全ユーザーへへの完全展開を目指すとしている。
