エプソン販売は1月14日、JR新宿ミライナタワーに体験型ソリューションセンター「Epson XaILab(エプソンサイラボ)」をオープンした。オフィスやカフェからイベントステージまで、働く空間を想定した多様なスペースを備え、顧客の課題解決に伴走する拠点と位置づけられている。同日にはメディア向けに、施設を公開するオープニングイベントも開催された。
それぞれが役割を持つ7つのスペース
「eXperience and Innovation」から名付けられた施設は、7つのスペースで構成されている。オープニングイベントでは、取締役マーケティング本部長 豊田 誠氏と同施設センター長の松山武史氏が、観光誘致に悩む地方自治体を想定したデモンストレーションを実施。「Immersive Theater」での映像体験から地元観光資源の活用へ、「Idea Fall」の実例からプリント技術による伝統工芸品のアップデートへと、気づきやアイデアにつながる活用例が紹介された。
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「Epson XaILab」のエントランス
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「Immersive Theater」 6m×6mの円形スペースで、プロジェクター映像を360度映し出す湾曲型のシアターになっている。没入体験や空間演出のソリューションが体験でき、観光のほか、エンターテインメント業界や建築・不動産業界などでの活用が期待される
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「Idea Fall」 エプソンのプリント技術を活かした共創の実例を紹介。イベントで来訪者を盛り上げる「いまフォト」サービスや、地方自治体との取り組みなど、様々なインスピレーションが得られる
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「Cafe/Work Area」 オフィスやミーティングルームなど、働く空間を再現したエリア。来場者同士の交流の場としても活用したいとのこと
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カフェにはレジプリンターなど小売店向けのソリューションも設置されている
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「Demo Showcase」 プリンター商品を体験できるデモスペース
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「Create Base」 環境負荷低減の取り組みとして、オフィス内で紙資源を循環できる製紙機や、蓄電池で動作する省電力なインクジェットプリンターなどを設置。販促物の制作など、エプソン販売の社員が実務に活用する様子が見られる
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乾式オフィス製紙機「PaperLab」も体験できる
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「Inspire Lounge」 大画面に様々な情報を映した会議を体験できる。災害発生時に情報を集中させるなど、BCPのユースケースも用意されている
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「Innovation Stage」 50~70人を収容できるイベントも開催可能なステージ。配信設備も備え、リアル、オンラインのハイブリッドでの体験を提供する
「製品を見せる場」ではなく、「新しい価値を作り出す場」
オープニングイベントに登壇した代表取締役社長の栗林治夫氏は、この施設について「お客様の思いや課題に寄り添い、パートナーとともに新しい価値を作り出していく。エプソン販売が目指す姿、果たすべき役割を象徴する場」と説明。従来のような「製品を見てもらうためのショールーム」ではないことを強調していた。「お客様の業務プロセスや経営課題に対し、エプソンの技術を活かした具体的なソリューションを提案する。社会課題の解決や環境貢献を、総論ではなく業種別・顧客別に落とし込むため、見て、対話し、検討する場にしたい」と語った。
取締役マーケティング本部長の豊田誠氏は、「お客様のお悩み・課題が複雑になってきている中で、今一度、課題の発見から寄り添うことが必要」とし、同施設を「課題を一緒に発見して解決に向かう起点にしたい」と述べた。その一方で、「エプソンだけでは解決できない課題が大部分」と、共創の重要性も強調。「小売店向けのレシートプリンターひとつをとっても、今は出力するだけでなく、売上集計やデータDX、クラウド連携といった業務効率化が求められている。こうした領域を得意とするSIer様と役割分担するなど、パートナー様と一緒にお客様にとって最高の解決方法を検討していきたい。1+1が2ではなく5になるようなソリューションを生み出したい」と話していた。
あわせて施設内の展示についても「(パートナーとの共創ソリューションなど)具体的なものができた段階でどんどん増やしていく。新しいものを取り入れていくつもりで、最初から敢えて余裕を持った構造になっている」と説明し、展示内容を随時アップデートしていく方針を示した。
なお、「Epson XaILab」の開館時間は平日の午前10時から午後6時。完全予約制で最新情報や予約案内は同社WEBサイトで確認できる。


