南の海を彩るサンゴ礁。美しいだけでなく、外洋からの高波を和らげる天然の防波堤としての役割も注目されている。自然の機能を社会に役立てる「グリーンインフラ」の一つというわけだ。
和歌山県立南紀熊野ジオパークセンターなどの研究グループは亜熱帯域に温帯域を加え、サンゴの成長なども考慮し、波高を抑える効果を2100年まで予測した。対象とした温帯域は、大規模なサンゴ群集があるが、サンゴ礁と呼べるほど発達していない同県串本町。その結果、温帯域などではサンゴの成長が続くと効果が有意に高まり、沿岸の災害リスクの低下につながることを示した。この成果は「コンクリート製インフラの建設見直し、コスト抑制などにつながる」という。サンゴ礁を守ることの大切さが改めて認識された。
研究グループは同センター、和歌山大学、産業技術総合研究所、東京大学で構成。成果は日本サンゴ礁学会の専門誌「ガラクセア、ジャーナル・オブ・コーラル・リーフ・スタディーズ」電子版に昨年12月4日掲載され、和歌山大学などが同9日に発表した。
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