NTTドコモビジネスは1月8日、米国の施設管理SaaS大手である24/7 Software, Inc.と日本・韓国・台湾での独占販売店契約を締結し、スタジアムやアリーナおよび大型商業施設を対象に、運営のスマート化を支援するクラウド型・モバイル対応プラットフォーム「24/7 Software」の提供を開始することを発表した。

これにより、施設運営におけるインシデント管理、遺失物対応、ゲストからのリクエスト、設備保守業務を統合し、リアルタイムな可視化とデータ分析により、運営効率化と安全性、来場者体験の質的向上を実現するという。

加えて、施設に導入されるICTインフラやアプリケーション、サービスとの連携を提案するなど、スマートスタジアムの実現に向けたトータルソリューションを展開する。

「24/7 Software」提供の背景

スタジアム市場は成長しており、施設の大型化や多機能化が進む中で、運営現場では多様な業務が発生している。そのため、スタジアムの運営効率化は喫緊の課題となっている。しかし実際の運営現場では、インシデント管理や遺失物対応、設備保守などの業務ごとに個別のソリューションが導入されており、現場の運用に合わせたカスタマイズが行われている。

その結果、施設間で共通のプラットフォームを用いた運営の最適化やデータ分析が困難となり、業務改善の取り組みが個別最適にとどまるケースも多い。今後は人手不足の深刻化も予想される中、施設運営においても従業員の稼働をより創造的な業務へとシフトさせるためのスマート化が求められている。

NTTドコモビジネスは24/7Softwareの提供により、スタジアムの運営管理の効率化を目指すとのことだ。

24/7 Softwareの概要

24/7 Softwareは、MLB(メジャーリーグベースボール)をはじめとする北米4大プロスポーツリーグ(メジャーリーグベースボール、ナショナルフットボールリーグ、ナショナルホッケーリーグ、ナショナルバスケットボールアソシエーション)の本拠地の約80%で導入実績を持つ施設管理プラットフォームである。

同サービスは複数施設にまたがる運営体制や、警備・清掃など複数業者が関与する運営構造にも対応可能な設計となっており、インシデントの発生から対応者のアサイン、対応完了までのプロセスを一元的にトラッキングし管理できる。

  • 24/7 Softwareによる管理

    24/7 Softwareによる管理

スマートフォンアプリを通じて現場スタッフがインシデントの確認やステータス更新を行えるほか、中央監視でインシデント一覧表示と進捗管理が可能。既存のトランシーバーなどのコミュニケーションツールと並行して運用できるUI(ユーザーインタフェース)設計により、現場の運用実態に即したスムーズな導入と運用が可能だという。APIを通じて外部サービスと連携し、インシデントの検知や通知を自動化することもできる。

これらの機能により、インシデントの対応時間の短縮(25%削減の実績)だけでなく、業務データの蓄積と分析を通じて、施設運営の効率化やゲスト体験価値の向上に向けた施策の立案と実行を支援する。

  • 24/7 Software利用イメージ

    24/7 Software利用イメージ

今後の展開

NTTドコモビジネスは今後、24/7 Softwareの円滑な導入と既存運用からの移行に加え、オンラインチケットサービスやコミュニケーションアプリ、ロボット・監視カメラなどのICT連携など、スマートスタジアムの実現に向けたトータルソリューションを展開する。

今後はスタジアムに加え、アリーナや商業施設、都市開発プロジェクトも対象に、ソリューションとインフラ基盤の両面から施設運営のスマート化を推進するという。また、販売パートナーの拡充を通じて、アジア圏への展開も視野に入れているとのことだ。