米Oracle(オラクル)がミシガン州に建築予定の100億ドル規模のデータセンタープロジェクトにおいて、出資候補の1社であるBlue Owl Capitalが撤退したとの憶測が広がっている。これを受け、同社の株価は5%下落した。

オラクルは否定

Blue Owl Capitalはオラクルが米ミシガン州にOpenAI向けに建設を予定している1GW(ギガワット)規模のデータセンターへの資金提供について協議していたが、交渉は行き詰まったという。

Blue Owlは米国のオルタナティブ資産運用会社で、関係者によれば撤退の理由はオラクルの債務水準の上昇と、AI分野への大規模支出に対する懸念だという。事情に詳しい関係者によると、Blue Owlはプロジェクトを検討したものの、不利な債務条件と返済構造を理由に撤退を決めた。

同社は引き続き、他の2つのオラクルのデータセンターには関与しているという。また、ミシガン州の地域政治が建設遅延を引き起こす可能性への懸念もあったとされる。

この報道を受け、オラクル広報担当のMichael Egbert氏は声明を発表し、Blue Owl撤退の報道を否定している。

同氏は「当社の開発パートナーであるRelated Digitalは、複数の候補の中から最適な出資パートナーをすでに選定しており、それはBlue Owlではなかった。最終交渉は予定通り進行している」と記した。ただし、現在交渉中の企業名は明らかにしていない。

CNBCは「今回の報道は、データセンター建設ラッシュの資金調達方法に対する投資家の懸念が高まる中で起きた」とし、一部のハイパースケーラーが施設を自己資金で建設するのではなく、プライベートエクイティ市場に頼り、リスクの高いリース契約を結んでいることへの警戒感が高まっていると指摘している。

CNBCによると、Oracleは今後15~19年間で2480億ドル相当のデータセンターとクラウド容量のリース契約を抱えているという。