
ウマ年に思う
2026年(令和8年)は午(うま)年。疾走する馬のようにエネルギッシュに前進する年にしたいものだ。
馬に関する言葉には、駿馬(しゅんば)もあれば、悍馬(かんば)もある。前者は、優れた馬を意味し、後者は荒っぽい性質の馬を指す。 人と馬の関係は古く、馬は農耕に使われ、戦にも駆り出された。
『人馬一体』という言葉もある。何か事を成す時に、人と馬が一体となって活動することを形容するもの。馬の背に乗る者は手綱を引いたり、緩めたりすることで馬に指示を出す。馬はそれに呼応して動く。この人と馬の呼吸がピタリと合えば事がうまく行く。それこそ、『ウマが合う』ということだ。人には、それぞれ個性や人格あるが、その違いを乗り越えて、ウマが合えば物事もスムーズに運ぶ。
また、『馬耳東風』という言葉もある。これは人の意見や忠告に耳を貸さずにいること。それでは対話が成り立たず、周囲との関係は悪くなる。
ましてや、『馬の耳に念仏』ということでは、相手からは信用・信頼されなくなる。自分の信念は大事にしながら、何事にも耳を傾けたいものだ。
多事多難の中で共生を!
世界に目を転ずると、ウクライナ戦争は続き、停戦を巡る交渉もそれぞれの国の利害が絡み、まさに多事多難である。そうした国際情勢の中で、日本再生を進めていくうえでも、2026年は大事な年。自国第一主義がはびこる中をどう生き抜くかという命題。
自国第一主義は〝国の本能〟みたいなもので、それはそれで当然のこと。しかし、どんな国も、その一国だけではやっていけない。利害を調整しながら、最終的には共生、共存共栄を図るしかない。それが自分にとっても、また相手にとっても、サステナビリティ(持続性)を担保することになる。
それには、ディール(Deal、取引)ではなく、確固とした理念や哲学が必要だと思う。