富士通は12月1日、スポーツ分野における新たなイノベーションの創出に向け、グローバルパートナー共創プログラム「Fujitsu Accelerator Program for SPORTS」を開始することを発表した。
同社が推進する「FUJITSU ACCELERATOR」では、スタートアップなどの企業と協業し、AIや量子コンピュータなどの先端テクノロジーを活用した新たな事業創出や課題解決に取り組んでいる。
今回のプログラムでは、企業スポーツの価値拡大とマネタイズに挑戦するため、富士通のアメリカンフットボールや女子バスケットボール、陸上競技などのチームや選手・施設と、企業が持つ革新的な技術やアイデアを組み合わせる。共創を通じて、スポーツとエンターテインメントや観光、グッズなど関連分野における新たな価値創出に取り組む。
富士通は12月1日より新たなビジネス創出に挑戦するパートナーを募集し、2026年2月に予定しているピッチイベントを経て採択企業を決定する。その後、2026年度からPoC(Proof of Concept:概念実証)を開始する予定。
募集テーマ
募集テーマの1つ目は、アスリート・チーム強化。トレーニング支援やメンタルサポートなど、アスリートの競技力および成績向上に向けた施策と、チームスポーツのデータ分析および収集に関するテーマを募集する。
2つ目はWell-Being。アスリートから一般競技者、地域住民まで幅広い層をターゲットにした健康増進施策の他、運動習慣定着に向けたアクセスや、運動開始に資する取り組みなどを検討する。
3つ目はファンエンゲージメント強化だ。社会人スポーツチームや選手の魅力向上とファン獲得に向けた施策、チームIPを活用したグッズ販売、観戦体験の向上、デジタルを活用したファン参加型企画などに取り組む。
4つ目は地域活性化で、ホームアリーナとグラウンド周辺地域の活性化、地域(自治体・教育機関・商店街)と連携した事業企画、特に川崎市と連動した観光企画などにも挑戦する。
その他、障がい者や小中学生を含むあらゆる層のスポーツへのアクセスに関する社会包摂や、スポーツ経営プラットフォームや企業スポーツの収益モデル、イベント企画などを研究する運営・ビジネス基盤に関するテーマを募集する。
富士通のスポーツチーム
富士通はアメリカンフットボール部「富士通フロンティアーズ」や女子バスケットボール部「富士通レッドウェーブ」、陸上競技部に加え、女子チアリーダー、男子バスケットボール、男子バレーボール、9人制バレーボール、水泳、馬術、ゴルフと多様なスポーツチームを運営する。