今後需要拡大が見込まれるという液化CO2(LCO2)輸送船や、アンモニア燃料などの脱炭素技術を活用した新燃料船といった“次世代船”について、三菱造船や今治造船など7社が連携。両社の合弁会社である設計会社・MILESとともに、開発・初期設計を効率的に進める標準設計スキームを構築する覚書を締結した。
三菱造船、今治造船、川崎汽船、商船三井、日本郵船、ジャパン マリンユナイテッド、日本シップヤードの7社は、この標準設計スキームの構築を通じ、国内の造船所とともに、国際競争力のある船舶の開発・初期設計の実現をめざす。参画する国内の造船所の拡大を図るとともに、事業環境に応じて、対象となる先進的な船(次世代船)の拡大などを検討する。
MILES(旧MI LNG)は2013年4月の設立以来、三菱重工と今治造船によるLNG(液化天然ガス)運搬船の設計と販売を手がけてきており、2025年1月に現在の社名に変更。今回のスキームは、MILESが船の開発・基本設計を行い、国内の各造船所がその共通の基本設計に基づいて機能設計及び生産設計を行うことで、これらの船舶の開発・初期設計を効率的に進めるねらいがある。
川崎汽船、商船三井、日本郵船の3社が、国内における業界の垣根を超えた連携を加速するため、MILESへの出資を決定。標準設計スキームを活用する多くの国内造船所での建造促進に取り組む。
また、ジャパン マリンユナイテッドおよび日本シップヤードも、MILESが提供する標準設計が国内造船業界において幅広く活用されるよう各社との連携を深め、「日本造船業の国際競争力の力強い復活」をねらいとして、MILESへ出資することを決めている。
この覚書締結を機に、7社は持続可能なカーボンニュートラル社会のさらなる進展に寄与していく。
