アスクルは11月28日、サービスの本格復旧に向けた進捗情報を更新した。ASKUL Webサイトの受注開始時期と倉庫管理システムを使用した出荷の再開時期について今後の予定を伝えている。

  • サービスの復旧状況について(ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第11報)

    サービスの復旧状況について(ランサムウェア攻撃によるシステム障害関連・第11報)

本格復旧に向けた今後の予定

アスクルは「ASKUL Webサイト」の受注再開時期を12月の第1週に予定していることを明らかにした。つまり、本発表から8日後の12月6日までに再開する予定としている。

倉庫管理システムを使用した在庫商品の出荷再開時期は、12月中旬以降が予定されている。現在は倉庫管理システムを使用せずに手作業での出荷が続けられており、出荷拠点も一部に限定されている。

倉庫管理システムの再開はこの一部拠点から開始されるとみられ、安定稼働を確認しながら徐々に対象商品、出荷拠点を拡大する予定としている。Webサイト再開から倉庫管理システムの再開まで時間的に差があることから、数日から2週間前後は手作業での出荷が続くものと予想される。全面的な復旧を完了するまでの間、配送にこれまで以上の遅延が生じることが懸念される。

顧客業務への配慮とセキュリティ強化の両立

アスクルは復旧の基本方針として「顧客業務の継続」と「セキュリティ対策の強化と安全性の確保」を当初より掲げている。前者は商品の発送によって達成される目標であり、これを急げば後者が置き去りになる矛盾した方針に見える。

しかしながら、同社は手作業による受注および発送を実施することで前者の目標を辛うじて維持。その間、後者を推進しながらのシステムの復旧を急いだとみられる。全社を上げて相当な努力が続けられたことは想像に難くない。まもなく本格復旧を迎え、顧客業務の正常化が見込まれている。