ENEOSリニューアブル・エナジー(ERE)は11月21日、2023年から千葉県内房地域で進めてきたセルロース等のポリマー溶液を用いた藻場造成手法の実証において、アラメ藻場の造成に一定の有効性を確認したと発表した。
洋上風力発電事業者として海洋環境の改善に取り組む
同社は千葉県内房地域において、セルロースポリマー溶液にアラメの遊走子を混合して海中に散布する方法で藻場を造成する実証を実施してきた。
2024年10月に水深約3mの岩盤に対してこの手法を行った地点を2025年8月に追跡調査したところ、1平方メートルあたりのアラメ密度は無散布地点に比べて1.78~6.4倍と高い数値が確認され、本手法の効果があったと考えられる結果が得られたという。
この実証は、千葉県内房地域での磯焼け(藻場減少)対策の一環として、ENEOSリニューアブル・エナジーが北海道大学と岡部株式会社に委託して実施されたもの。
EREは洋上風力発電の事業者として海洋環境の改善に向けた取り組みを検討しており、この実証の成果を活用して藻場造成を進めることで、海洋環境の改善や漁業資源の回復に加え、海藻などが二酸化炭素を吸収・貯蔵する「ブルーカーボン」の創出を通じて、地域や地球温暖化防止への貢献を目指すとしている。
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編集部メモ カジメ・アラメはいずれも日本沿岸に生育する大型の海藻。これらが形成する藻場は、沿岸域の動物にとって餌や生育場所として重要だが、近年は高水温や透明度の低下、食害などによる藻場の衰退(=磯焼け)が報告されており、人為的な藻場造成・再生が行われることがある。 |





