Windows Latestは11月16日(現地時間)、「After Windows 11 AI OS backlash, Microsoft tells angry power users ‘we care deeply about you’」において、MicrosoftのAI OSを推進する姿勢がユーザーの強い反発を招いたと伝えた。
これはMicrosoftのWindowsおよびDevice部門長を務めるPavan Davuluri氏の投稿が発端となった。AI推進を望まない一部のユーザーが投稿内容に反発し、それにパワーユーザーが加わったことで炎上したという。
Microsoft Igniteへの参加の呼びかけが、予期しない炎上へと発展
Pavan Davuluri氏は投稿で「Windowsはエージェント型OSへと進化し、デバイス、クラウド、AIを連携するインテリジェントな生産性を実現し、どこからでも安全に仕事ができる環境を提供します」と述べ、11月18日から21日の開催を予定している「Microsoft Ignite」への参加を呼びかけた。
この投稿はMicrosoft主催の年次カンファレンスへの参加を呼びかけるものであり、AI OSの宣伝はそのキャッチフレーズとして利用しただけと推測される。しかしながら、Windows 11の不安定さやAI機能の増加に不満を募らせていた一部ユーザーの心に火を付けたとみられ、反発する多くの声が寄せられた(現在は返信とコメントを閉鎖している)。
Microsoftは開発者のフィードバックを大切にしている
Substackで人気のGergely Orosz氏がこの投稿に加わり、近年のWindowsは開発者向けプラットフォームではないと指摘。同氏は「開発者向けOSはmacOSまたはLinuxだけ」と断言し、OSの制御を望む開発者の声を置き去りにするMicrosoftを非難している。
この指摘を受け、Pavan Davuluri氏は次のコメントを投稿している。
「チーム(そして私も)は膨大なフィードバックを受け取っています。製品フィードバックシステムで把握している内容と、直接耳にする声の両方を考慮してバランスを取っています。かならずしも一致するわけではありませんが、どちらも重要です。…、日常利用からパワーユーザー向け体験に至るまで、エクスペリエンスの改善に課題があることは認識しています。チーム会議では、開発者にWindowsを選んでいただくため、こうした課題やその他の問題点を詳細に議論しています」
つまり、一般ユーザー、企業ユース、開発者の意見などさまざまな声を受け入れているが、相反する意見もあり、取り組むべき課題を議論して改善を続けた結果が今のWindowsだとしている。
市場に求められているAIにおける成功
また、「私たちは開発者を大切に思っています」と述べ、開発者の声に耳を傾けていると伝えている。しかしながら、多くの反発を受けてなお、AI OSを推進する姿勢に変化はみられない。
この方針の堅持には多額の投資が影響している可能性がある。Microsoftは世界規模のAI需要を支えるAIデータセンターに多額の投資を実施している(関連記事:Microsoftが最新のAIデータセンター発表、世界最速性能の巨大施設の全貌 | TECH+(テックプラス))。
さらに、投資家からの圧力も無視できない。Windows Latestは「投資家はAIに大きく賭けている」と述べ、AI OSの成功は避けられない市場の要請だとしている。今回のユーザーの反発を受け、Microsoftが一部の意見を受け入れる可能性はあるが、AI OSを推進する方針は堅持されるとみられている。
