Googleはこのほど、「Android Developers Blog: Raising the bar on battery performance: excessive partial wake locks metric is now out of beta」において、Google Playストアに対する「過度の部分的なウェイクロック(excessive partial wake locks)」と呼ばれる新しい指標を発表した。

この指標はユーザーが過剰にバッテリーを消耗するアプリを回避しやすくするためのもので、基準を満たさないアプリにはおすすめに表示しないなどのペナルティーが課されることになるという。

  • Android Developers Blog: Raising the bar on battery performance: excessive partial wake locks metric is now out of beta

    Android Developers Blog: Raising the bar on battery performance: excessive partial wake locks metric is now out of beta

部分的なウェイクロックの使用時間が長いアプリにペナルティ

「過度の部分的なウェイクロック」は、GoogleがSamsungと共同で策定を進めていた新しい指標で、今年4月よりAndroid Vitalsを通じてベータ版として運用を開始していた。その後、ユーザーからのフィードバックを受けてより正確な指標を作成して、今回Android Vitalsの「主な指標」として正式リリースした。

Android Vitalsは、Google Playで提供されているアプリの品質指標をトラッキングするサービスである。開発者は、Android Vitalsをモニタリングすることでアプリの品質の向上に役立てることができる。Android Vitalsでは不正な動作を検出するための「主な指標」を定めており、それぞれの指標でしきい値を満たさないアプリは、Google Play上で「おすすめ」などの目立つ検索画面に表示しないというペナルティーを受ける。

現在は、ユーザーが認識するクラッシュの発生率や、ANR(アプリケーション応答なし)の発生率、過度なバッテリー使用量について、それぞれしきい値が定められている。2026年3月1日以降は、ここに「過度の部分的なウェイクロック」が追加される。

基準違反と見なされる指標は?

具体的には、24時間あたりで累積2時間を超えるウェイクロックの使用があり、それが過去28日間のユーザーセッションのうち5%を超えた場合に、そのアプリは基準違反と見なされる。部分的なウェイクロックは、デバイスのディスプレーがオフになった後でもCPUを動作させ続けることができる機能で、バックグラウンドで何らかの処理を継続したい場合に使用する。

ただし、部分的なウェイクロックを多用すると、デバイスが省電力モードにならずにバッテリー消費が激しくなるというデメリットがある。これを防止するのが新しい指標の目的だ。

  • Android Vitalの「主な指標」とそれぞれのしきい値

    Android Vitalの「主な指標」とそれぞれのしきい値

Googleでは、ユーザーのUXを改善するために、アプリ開発者に次の手順を実行することを推奨している。

  • Android Vitalsにアクセスして「過度の部分的なウェイクロック」でアプリのパフォーマンスを確認する
  • 新しいウェイクロックテーブルを使用して、過度の部分的なウェイクロックを識別する
  • ガイダンスやベストプラクティスを参考にしてアプリの実装を改善する