AMDと、自動車向けAI画像認識技術を保有する韓国STRADVISIONは、AMDの第2世代「Versal AI Edge」上で稼働するSTRADVISIONの「MultiVision Perception」ソフトウェアのデモを、米ラスベガスで開催されるテクノロジーの大規模展示会「CES 2026」(会期:現地時間2026年1月6日~1月9日)で披露する。
AMDとSTRADVISION(ストラドビジョン)は、複数年にわたるパートナーシップを通じて、自動車認識技術を強化。CES 2026で行う予定のデモンストレーションは、その取り組みの中で重要な一歩と位置づけている。
今回は、STRADVISIONのMultiVision PerceptionソフトウェアをAMD Versal AI Edge Gen 2 VEK385プラットフォーム上で動作させるデモにより、スケーラブルなAI搭載自動車用ビジョン技術を披露。この協業により、高性能かつ低遅延な演算能力と高度な知覚機能を組み合わせたSDV(Software Defined Vehicle、ソフトウェア定義型自動車)を実現し、レベル2からレベル3の自動運転へのシームレスな移行を実現するとしている。
両社は自動車の電子アーキテクチャ全体を再設計することなく、レベル2の運転支援からレベル3の自動運転へ、単一のスケーラブルなアーキテクチャで移行する方法に取り組んでいる。既に量産実績のある自動運転車両向けの物体認識AIソフトウェア「SVNet」とMultiVision、AMD Versal AI Edge Gen 2アダプティブSoCを組み合わせることで、以下の要素を実現できるとのこと。
- 豊富な物体・車線・自由空間検知機能を備えたL2システム
- 高速推論を実現するL2+システム
- リアルタイム環境モデリングが可能な高精度知覚機能を備えたL3プロトタイプ
基盤となるハードウェアは、自動車向けパッケージで最大185 INT8 TOPSまたは370 MX6 TFLOPSを実現。性能や熱管理、安全性のバランスが求められるセンサー密集型知覚ワークロードに最適としている。
