Neowinは10月26日(現地時間)、「Microsoft is finally taking dark mode in Windows more seriously」において、MicrosoftがWindowsでダークテーマの適用範囲を本格拡大すると報じた。その対象は長年取り残してきた旧来のUIを含んでおり、最新のプレビューで段階的に実装を進めている。
不古いWin32の実装に依存しているUIは未対応
Windowsでは以前からダークモードを利用できたが、たとえ設定でダークモードを有効にしていても、一部の機能は従来の表示のままであり、結果として不統一なデスクトップが出来上がってしまっていた。
例えば、「ファイル名を指定して実行」ダイアログはその代表例である。エクスプローラー本体はダークモードに対応しているものの、フォルダーオプションや、ファイルのコピー&ペーストダイアログなど、一部の機能は従来カラーのままだった。
このようなダークモードに未対応のUIは、主に古いWin32の実装に依存しているものだ。Win32のUIではOS側でダークテーマをONにしていても、それを自動で検知することができず、明示的に描画色を切り替える処理を実装する必要がある。しかも、歴史的な経緯から、WindowsにはWin32、WPF、UWP、WinUIなど複数のUIフレームワークが混在しているため、一括での修正は容易ではない。その結果、一部の古いコンポーネントについてはダークモードへの対応が長らく進まなかった。
不統一なダークモード実装に終止符を打てるか
しかしNeowinが指摘するように、Microsoftは最近、本格的にこの問題の解消に乗り出したようだ。すでに対応が進んでいるコンポーネントとしては、「ファイル名を指定して実行」ダイアログ、フォルダーオプション、コピー&ペーストダイアログ、エラーや確認のポップアップダイアログなどがある(関連記事: Windows 11のコピー&ペーストダイアログ調整か、ダークモードに合う変更 | TECH+(テックプラス))。これらはいずれも古いWin32ベースのUIで実装されたものだが、Insider Previewビルドではダークモード表示が実現している。
Microsoftが重要視しているもう一つの点としては、ライトモードとダークモードの自動切り替えが挙げられている。LinuxやmacOSには、時間や周囲の明るさに応じてモードを自動で切り替える機能があるが、Windows 11はまだこの機能を提供していない。
しかし最近になって、PowerToysが新機能「Light Switch」としてスケジュールに基づいてモードを切り替える機能を実現した(関連記事:昼は明るく夜は暗く、Windowsのテーマ自動切り替え機能登場 - PowerToys v0.95.0 | TECH+(テックプラス))。PowerToysはMicrosoftが提供するパワーユーザー向けのWindowsユーティリティである。Windows正規のツールではないが、過去には、PowerToysと同じ機能がWindows標準として採用されたケースもある。
Windowsのダークモードに関しては、今後は適用領域の拡大だけでなく、周辺アプリとの連携の最適化や、条件に応じたモードの自動切り替えなどが鍵になってくるだろう。完璧というにはまだ長い道のりではあるが、明確に進捗が見られたのは良い傾向だと言える。
