KDDIは10月28日、「大阪堺データセンター」上のNVIDIA GB200 NVL72を提供するクラウドサービス「KDDI GPU Cloud」のサービス申し込み受付を2026年4月1日に開始することを発表した。大阪堺データセンターを稼働開始する2026年1月下旬からトライアル提供を開始する。

キャリアグレードのネットワーク環境下でNVIDIA GB200 NVL72を提供し、ガバナンスが担保されたセキュアな環境で機密情報を用いた学習を実施できる。また、サーバを1台単位からクラスタ単位までオンデマンドで利用でき、初期投資不要で計算リソースを利用できるようになる。

  • 「KDDI GPU Cloud」のサービス概要図

    「KDDI GPU Cloud」のサービス概要図

サービス開始の背景

生成AIの急成長に伴って学習用途でのGPUの需要が増加しているが、その多くは海外事業者に依存している。一方で、機密情報の漏洩リスクや地政学リスク、経済安全保障リスクを背景に、データを国内に保管しデータ主権を守ることが求められている。

「AIモデルの学習を効率化、時間を短縮したい」「AI開発環境構築に時間と手間を要する」「データの取り扱いやセキュリティ面に不安がある」といったユーザーからの要望に対応し、KDDIはAI時代における日本の産業競争力強化に貢献するためサービスを提供開始する。

サービスの特長

KDDI GPU CloudはNVIDIA Cloudパートナー契約に基づいてNVIDIA社が規定したリファレンスアーキテクチャに準拠して構築しているため、NVIDIA GB200 NVL72の性能を最大限に引き出す構成となっている。

GPU間を高速通信で接続する「NVLink」により、クラスタ環境における高速パフォーマンスを発揮し、これまで計算時間を要していた分析を高速に実行可能としている。

また、NVIDIA GB200 NVL72に搭載した各計算ユニットを、ベアメタル環境のGPUサーバとして1台単位から利用できる。スモールスタートから大規模なクラスタ環境への拡張まで、利用する学習データセットに合わせてオンデマンドでクラスタ環境を変更できる。

  • サービス利用のイメージ

    サービス利用のイメージ