
買収総額は8千億円超 AIロボット事業を強化へ
ソフトバンクグループ(SBG)が、スイスの重電大手ABBのロボット事業を買収する。買収総額は約8187億円で、注力するAI(人工知能)分野の強化を図ることが目的だ。
近年、パソコン、インターネット、ブロードバンド、スマートフォンと変遷してきた〝情報革命〟の中心がAIだとして、AI関連事業への投資を進めるSBG。中でも、AIチップ、AIロボット、AIデータセンター、電力の4分野を注力分野としており、今回のABBの事業買収はその一環。
一方、SBGは〝選択と集中〟を進める。傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)で約20%の従業員を削減する方針。SBGは2025年4―6月期連結決算(国際会計基準)でSVF事業の投資利益が6602億円となったが、前年同期は324億円にとどまり、浮き沈みが激しい。21年8月時点では、同事業で300社超に投資しており、一部で「節操がない」(アナリスト)と言われていた。AI分野に投資を集中する戦略の一環で、人員削減に踏み切ると見られている。
SBG会長兼社長の孫正義氏は、「AIにオールイン(総賭け)する」と話す。1月に公表したAIインフラ計画『スターゲート』では4年間で5千億ドル(約74兆円)を投じ、データセンターなどを整備すると表明。AI処理に必要な計算基盤の需要をも取り込む狙いがある。
孫氏の投資攻勢はどこまで続くのか。市場が注視している。