三井不動産レジデンシャル、フルタイムシステム、PacPortの3社は、宅配事業者の配達効率化と居住者の利便性向上をめざす取り組みとして、最適な配達先を自動で案内するDXロッカーシステムを新たに共同開発。新築分譲マンション「パークコート北青山」(2025年5月竣工)への導入を10月20日に発表した。
共用宅配ロッカーと、住戸玄関前の居住者専用宅配ロッカーをクラウド連携させ、空き状況をリアルタイムに可視化することで、宅配業者に最適な配達先を自動で案内するというもの。宅配ロッカーの効率的な利用を促し、居住者の利便性向上と、再配達のさらなる減少に寄与することをねらいとしている。
第1弾となる「パークコート北青山」(10階建て・28戸)を皮切りに、三井不動産レジデンシャルによる新築マンションへの順次導入を図っていく。同物件の所在地は、東京都港区北青山二丁目12番40号(住居表示)。
三井不動産レジデンシャルではこれまで、PacPortが提供するスマート宅配ソリューション「Pabbit」の新築分譲マンションへの導入を順次進めてきた。Pabbitは、荷物の伝票番号を集合玄関機で認証する通行キー(セキュリティ解錠キー)として扱う“日本初”のソリューションで、オートロックを備えたマンションでも、宅配業者が各住戸の専用ロッカーへ荷物を届けられるのを特徴としている。
しかし、住戸玄関前に居住者専用宅配ロッカーが設置されている場合でも、共用宅配ロッカーに荷物が配達されるケースがあったとのこと。このため、居住者にとっては荷物受け取りの利便性が低下してしまう、宅配事業者にとっては宅配ロッカーの非効率な利用で再配達が発生する、といった課題をそれぞれ抱えていた。
このようなケースが起こる要因としては、玄関前の居住者専用ロッカーの空き状況が分からないことため、宅配業者が効率的に活用できなかったことを挙げている。
三井不動産レジデンシャルら3社が新たに共同開発したロッカーシステムでは、こうした課題に対応し、玄関前の居住者専用ロッカーまでより多くの荷物を届けられるようにする。同システムで配達時に最適なロッカーが選ばれることで宅配の無駄を削減できるようにするほか、居住者も在宅・不在を問わず荷物を受け取りやすくなるといった利便性向上もねらう。
新システムでは、マンション1階の共用宅配ロッカーと、各住戸玄関前の居住者専用宅配ロッカーをクラウド連携し一元管理することで、双方の空き状況をリアルタイムで把握。宅配業者が共用宅配ロッカーを操作し、居住者用ロッカーのほうに空きがある場合は、そちらへ配達するよう自動で案内。入居者へのスムーズな荷物受け渡しを実現する。
クラウド連携が前提の設計となっていることから、同システムはさまざまな物件構造や既存のロッカー設備に応じた柔軟な導入が可能と説明している。三井不動産レジデンシャルでは、第1弾物件のパークコート北青山でその効果を検証しながら、同社の新築マンションにも順次導入していくとのこと。


