Windows Centralは5月23日(現地時間)、Windows 11 バージョン25H2について確認しておくべきポイントをまとめた「10 things you must know about Windows 11 version 25H2」を公開した。
25H2は、24H2の後継となるWindows 11の4回目の機能アップデートであり、まもなくリリースされる予定となっている。
24H2からのアップグレードは容易だが、23H2以前からは完全な再インストールが必要
Microsoftでは現在、Windows OSについて1年に1回の大型アップデートを提供する方針をとっている。次期バージョンは「Windows 11 バージョン25H2」で、これは「Windows 11 2025 Update」とも呼ばれ、もうまもなくリリースされる見込みだ。
25H2は1年ぶりのメジャーバージョンアップということで、24H2と比較して大きく変わる部分と、引き続き変わらない部分がある。Windows Centralの記事では、その両方の視点から、アップデート前に知っておくべき項目として次の10個のポイントを取り上げている。
- 25H2は24H2と同じプラットフォームを共有しているため、本質的には同じOSである
- 25H2と24H2は同じ機能セットを共有する。したがって、少なくとも当面は、両者には同じ改善が適用される
- 24H2から25H2へのアップグレードはePK(Enablement Package)を通じて行われる。これは主要な機能変更を事前にダウンロードしておき、リリースと同時に有効化する仕組みで、アップグレード時のデータダウンロードと停止時間を最小限にできるというメリットがある
- 23H2以前のバージョンから25H2へアップグレードでは、完全な再インストールが必要となる
- Windows 10からのアップグレードでは、Windows UpdateのページにWindows 11 25H2へアップグレードするオプションが利用可能になるまでは、いったん24H2を経由する必要がある
- 23H2以前のバージョン、またはWindows 10から直接アップグレードする場合は、インストール アシスタント ツールや25H2の公式ISOファイルが利用できる
- 24H2から25H2へのアップグレードでも、インストール アシスタント ツールか公式ISOファイルを使用すれば、完全な再インストールが可能
- 24H2のサポート期限は2026年10月13日で、25H2にアップグレードすればサポート期限は2027年10月まで延びる。これが25H2にアップグレードするべきもっとも大きな理由である
- 25H2の最小ハードウェア要件は24H2と同じ。したがって24H2を使えているデバイスであれば25H2も問題なく使える
- 通常、ePKは段階的に展開されるため、すべてのユーザーがWindows Updateで同時に25H2を適用可能になるわけではなく、ユーザーによってタイムラグが生じる可能性がある
現在明らかになっている情報によると、Windows 11 25H2にはスタートメニューの刷新やCopilotの強化、エクスプローラーの改善、仮想キーボード改善などの機能強化が含まれる予定となっている。24H2のサポート終了まではまだ1年間の猶予があるので、25H2へのアップグレードを急ぐ必要はないが、最新機能に興味があるユーザーは今のうちからデータ整理などの準備を進めておくのがいいだろう。
