インターネットイニシアティブ(IIJ)は9月11日、Preferred Networks(PFN)や北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)と共同で取り組む、経済産業省とNEDOの採択事業「超高効率AI計算基盤の研究開発」の一環として、2025年7月に松江データセンターパーク(松江DCP)とJAIST石川キャンパスで超高効率AIアクセラレータ・システムの試験稼働を開始したと発表した。

  • 松江データセンターパークに設置された直接水冷のMN-Core 2サーバ30ノードおよび水冷設備

    松江データセンターパークに設置された直接水冷のMN-Core 2サーバ30ノードおよび水冷設備

生成AIの進展により計算需要が拡大する中、高性能プロセッサーを高密度に設置した際に生じる熱を効率的に冷却する技術が不可欠となっている。

PFNは次世代MN-Coreシリーズに向け、従来の空冷に代えて初めて直接水冷方式を採用した高密度サーバを開発し、7月から松江DCPとJAIST石川キャンパスで試験稼働を開始した。

今回の試験では、IIJとPFNが共同で直接水冷サーバを空冷データセンターに導入し、水冷特有の課題検証を進めるほか、JAISTとPFNが水冷設備とサーバの協調制御による高効率化を研究。さらに3者は、次世代MN-Coreシリーズを対象とした水冷技術と高密度化の実証実験に取り組む。

IIJはまた、直接水冷方式に対応したモジュール型データセンターの開発を進めており、松江DCPではAALC(Air Assisted Liquid Cooling)技術を導入して空冷と水冷を組み合わせたハイブリッド冷却環境を試作、水冷特有の課題検証を実施した。今後は本実証の成果を活用し、AI基盤構築を支援するソリューションを提供する予定だという。

さらにIIJ、PFN、JAISTは2026年度から、本テストベッドで実際のAIワークロードを用いた協調制御による資源割り当ての最適化・効率化に取り組み、超高効率AI計算基盤の実現を目指すとしている。