Windows Latestは9月3日(現地時間)、「Microsoft wants OEMs to ensure Windows 11 warns users of USB-C issues, slow charging」において、MicrosoftがPCメーカーに対してUSB Type-Cポートを厳密にテストして設計と実装を改善するよう通知したと報じた。

現状、Type-Cポートに問題があったとしても、設定の誤りなどが原因でWindows 11が適切にユーザーに警告できない事態が発生しているという。

  • Microsoft wants OEMs to ensure Windows 11 warns users of USB-C issues、slow charging

    Microsoft wants OEMs to ensure Windows 11 warns users of USB-C issues, slow charging

ハードウェア側の誤設定などが原因で通知が正しく機能しない

Windows 11は、PCのType-Cポートが正常に動作せず、データ転送速度や充電速度が遅いなどの問題が発生した場合に、それをユーザーに通知する機能を備えている。しかしMicrosoftでは、ハードウェア側の問題によってこの通知が正しく動作しないケースを複数認識しているという。

同社の社内テストでは、Type-AポートをType-Cと誤って表示している、またはその逆にType-CポートをType-Aポートとして誤表示しているケースが判明した。この場合、たとえばType-Cポートで速度低下などが発生しても、WindowsはそれをType-Aポートとして認識していて正しく問題を検出することができない。

Windows 11 バージョン24H2の最近のアップデートでは、Type-Cのエラー報告機能を強化しており、充電が遅かったり非サポートのアクセサリーを接続した場合などでもユーザーに通知できるようになった。しかし、PCメーカーがType-CポートのACPI(Advanced Configuration and Power Interface)のマークアップを誤って構成している場合は、これらの通知機能が正常に機能しない。

ACPIはUSBポートの電源管理とプラグ&プレイ機能を扱うドライバーで、この設定が誤っていると、必要な問題の通知をスキップしたり、場合によっては BSOD(ブルースクリーン)の原因になったりすることもあるという。

ドライバー検証ツールによるテスト要請

このような状況を改善するために、MicrosoftはPCメーカーに対して、「Windows Hardware Lab Kit(HLK)」というドライバー検証ツールを用いてType-Cポートを厳密にテストするように強く求めている。このテストを厳格に実施すれば、Type-C接続における問題の発生を軽減したり、ポートが濡れていてデバイスを接続すべきではない場合などに、Windowsが問題を正しく認識してユーザーに通知できたりするようになる。

Microsoftは今回の要請を通じて、Windows 11の信頼性を確保するためにPCメーカーと共に改善を進める姿勢を示した。Microsoftの要請がどの程度の影響力を発揮するのかは未知数だが、この取り組みを契機にPCメーカー各社が検証体制を強化し、結果的にWindows 11のユーザー体験が改善することを期待したい。