QPS研究所は、小型SAR衛星12号機「クシナダ-I」が撮影した初画像(ファーストライト)を公開。米どころ越後平野をはじめ、静岡・牧之原市や米ニューヨーク州の様子を高精細モードでとらえた試験観測画像を紹介している。

  • 「クシナダ-I」が撮影した初画像のひとつ。新潟県新潟市で日本時間8月29日17時46分に観測したもので、観測時の天候は晴れ。日本最長の大河・信濃川と、その流れによって育まれ、日本有数の米どころとして知られる越後平野一帯が写っている

    「クシナダ-I」が撮影した初画像のひとつ。新潟県新潟市で日本時間8月29日17時46分に観測したもので、観測時の天候は晴れ。日本最長の大河・信濃川と、その流れによって育まれ、日本有数の米どころとして知られる越後平野一帯が写っている

クシナダ-Iは、ロケット・ラボのElectronロケットによって日本時間8月5日13時10分に打ち上げられ、約53分後に衛星分離に成功。さらにその約30分後にはクシナダ-Iとの初交信に成功し、同日夕方に収納型アンテナを展開、以後は衛星機器の調整を続けてきた。

QPSのSAR(合成開口レーダー)衛星は、分解能1.8mの通常モード(ストリップマップモード)と分解能46cmの高精細モード(スポットライトモード)で観測できる。高精細モードでの初観測を日本時間8月29日から開始し、今回もアルウェットテクノロジーによる画像処理協力を経て、3つの地域の画像を公開した。

  • クシナダ-Iの収納型アンテナを展開したところ

    クシナダ-Iの収納型アンテナを展開したところ

静岡県牧之原市(日本時間8月29日16時4分 / 観測時の天候:晴れ)

  • 静岡県中部地域の南端に位置する牧之原市は、牧之原台地を中心に茶畑が広がり、日本有数の茶の産地として知られる。画像左側には、自動車工場やソーラーパネル、右側にその広大な茶畑を捉えており、山間の中の茶畑やその合間に立つ鉄塔や電線なども確認できる

    静岡県中部地域の南端に位置する牧之原市は、牧之原台地を中心に茶畑が広がり、日本有数の茶の産地として知られる。画像左側には、自動車工場やソーラーパネル、右側にその広大な茶畑を捉えており、山間の中の茶畑やその合間に立つ鉄塔や電線なども確認できる

  • 自動車工場とソーラーパネルエリア

    自動車工場とソーラーパネルエリア

米ニューヨーク州ニューヨーク(現地時間8月28日22時32分 / 観測時の天候:晴れ)

  • ニューヨーク・マンハッタンをセントラルパークを中心に捉えたSAR画像。公園を囲むように立ち並ぶ高層ビル群や、ハドソン川沿いに位置するクルーズターミナル(右側上部)の様子も確認できる

    ニューヨーク・マンハッタンをセントラルパークを中心に捉えたSAR画像。公園を囲むように立ち並ぶ高層ビル群や、ハドソン川沿いに位置するクルーズターミナル(右側上部)の様子も確認できる

  • ニューヨークのマンハッタン島とクイーンズ区を結ぶ、歴史ある吊橋「エド・コッチ・クイーンズボロ橋」(Ed Koch Queensboro Bridge)。その鋼鉄の重厚な構造美などを捉えた。この橋は1909年の開通以来、100年以上にわたり、イーストリバーに架かる主要な交通の要所として人々の暮らしを支えてきた場所だ

    ニューヨークのマンハッタン島とクイーンズ区を結ぶ、歴史ある吊橋「エド・コッチ・クイーンズボロ橋」(Ed Koch Queensboro Bridge)。その鋼鉄の重厚な構造美などを捉えた。この橋は1909年の開通以来、100年以上にわたり、イーストリバーに架かる主要な交通の要所として人々の暮らしを支えてきた場所だ