三菱電機は、「機械の日・機械週間」に合わせ、機械の役割や価値を生活者に問いかけるプロジェクト「もしも機械が休んだら~機械の休日~」を8月4日から開始した。
本稿では、同社がこのプロジェクトの一環として、8月22日~24日の3日間限定で原宿にて開催した「もしも機械が休んだら展」についてレポートする。
「もしも機械が休んだら展」の概要
「もしも機械が休んだら展」は、「もしも私たちの身の回りにある機械たちが“休んでしまったら"どうなるのか?」という世界を、「サラリーマン山崎シゲル」の作者である田中光氏の描き下ろしイラストを通して描き出した展示イベント。
イベントが開催された会場は、都内屈指のファッションストリートとしても知られる、原宿の「MIL GALLERY JINGUMAE」。
三菱電機の担当者は、この場所で「もしも機械が休んだら展」を実施した理由について、「機械について普段はなかなか考える機会のない若者にこそ考えるきっかけを与えたかった」と語っていた。
展示会場に入ると、まず目にとまるのは、壁一面に飾られたイラストたちだ。
これらは、「もしも『自動販売機』が休んだら……」「もしも『回転寿司のレーン』が休んだら……」「もしも『クレーンゲーム機』が休んだら……」といった、生活に必要不可欠な機械が「もしも休んだら?」という世界観を田中光氏がコミカルに描いたもの。
クレーンゲームの筐体の中に人間が入り、人力でアームを動かしている様子や、続々と頼まれる寿司を大人数の職人たちが席に届ける様子などが描かれており、どのイラストもその情景を思い描くと、くすっと笑える。
しかしその一方で、「もし機械がなかったら本当にここまで人力でやらなくてはいけないんだな……」と考えさせられる展示でもある。
実際に「自動販売機」が休んだら……?
さらに展示会では、イラストだけでなく、実際に「機械が休んだ世界」を体験できるコーナーも用意されていた。
1つ目は、「自動販売機が休んだ世界」を描いた「人力販売機」の体験だ。
自動販売機のような見た目のハリボテの中にスタッフが入っており、来訪者がコインを入れる度に取り出し口から人力で「もしも機械が休んだら展 オリジナルミネラルウォーター」を手渡してくれる。
これはまさに田中氏の描いたイラストの世界観を現実に表現したもので、機械が動いていることに感謝できる内容となっている。
2つ目は「さいとうさん瞬間識別ゲーム」だ。
50種類以上もの表記がある「さいとうさん」という苗字。このゲームは、間違えられやすい名前あるあるをテーマに、AIによる自動認識・識別の技術を体験できるもの。
人だと迷ってしまう漢字も、機械は一瞬で見分けることができるほどの精度とスピードを体験できる展示だった。
三菱電機の社員が実際に機械の代わりに働く
加えて、会場内では、8月4日に公開されたWeb動画「もしも機械が休んだら『機械の休日』」が公開されていた。
この動画は、普段休むことなく働き続ける機械に「休日」を与えるという設定で、FA(ファクトリーオートメーション)に携わる三菱電機の従業員が実際にその仕事を人力で体験するという内容となっている。
人が機械の仕事を体験してみたらどうなるのか?という実験的な視点から、人と機械の役割を見つめ直す内容で、通常は1分間で500回巻く「コイル巻き」や、1カ所あたり2秒で行う「ねじ締め」などに人力で挑戦している。
さらに、動画を視聴できるブースの横には、Webムービーに登場する、工場の生産工程の自動化を支えるさまざまな機械たちが紹介されていた。
それぞれの特徴に合わせた思わず笑ってしまうセリフや、個性あふれる自己紹介を通じて、機械の働きや自動化の仕組みを楽しく学べるコンテンツが盛りだくさんな展示だった。







