IFSは、カーボンインテリジェンスプラットフォームを提供するClimatiqとの戦略的パートナーシップを締結したことを英国時間7月31日に発表。同時に、クラウド製品「IFS Cloud」に新たな排出管理モジュールを導入した。
IFSが掲げる「サステナビリティを事業運営に組み込む」という戦略を後押しし、顧客が自社データに基づいて炭素排出を考慮した意思決定を行えるよう支援する取り組み。同パートナーシップは、共同ホワイトペーパー「IFS Cloud:炭素排出スコープ3の概要と方向性」を発表したことで一層強調されるとしている。
IFSとClimatiqの提携により、産業用AIとカーボンインテリジェンスを融合させ、企業のサステナビリティ管理を変革。このパートナーシップにより、資産集約型産業は運用・効率基準を維持しながら、自らのカーボンフットプリントを積極的に管理・削減できるようになるとアピールしている。
IFS CloudにはClimatiqのカーボン計算エンジンと、科学的に検証済みの排出係数データベースを統合しており、基幹業務システム内から自動的にカーボン計算を実行可能。排出管理機能は既存の資産階層を活用することで、排出源を迅速かつ正確に構築し、一貫性ある導入を実現できるとのこと。
今回新たに公開された排出管理モジュールは、組織が排出量の計算を自動化し、サステナビリティを日常業務に組み込めるように設計。IFS Cloudが備えるテンプレートや標準的な手法、ガイド機能を利用することで、企業は大規模かつ精度の高いカーボンインサイトを得られるようになる。
この取り組みを支えるため、IFSとClimatiqは新たに共同ホワイトペーパーを公開。IFSの組み込み型サステナビリティ機能が、事業データを実行可能な排出量インサイトへ変換する仕組みを解説している。これにより企業は、CSRD(コーポレート・サステナビリティ報告指令)など国際基準に準拠した報告プロセスを効率化し、環境に配慮した意思決定を行えるようになるとのこと。
IFSのサステナビリティアプリケーション担当バイスプレジデント、Caitlin Keam氏は、変化し続ける規制環境の中で「Climatiqの検証済み排出係数データベースをIFS Cloudの排出管理に統合することで、組織はサステナビリティを日々の業務に組み込み、迅速に対応し、明確なインサイトを得て、基幹システム内で直接より良い意思決定が行えるようになる」と述べている。
ClimatiqのCEO兼共同創業者であるHessam Lavi氏は、今回の提携について「IFSの業界知識とClimatiqのカーボンインテリジェンスを組み合わせ、気候影響をビジネスの意思決定の中心に据える」と強調。さらに、排出量データを企業のワークフローに直接組み込み、スコープ3報告の方向性を示すホワイトペーパーを発表することで、データ駆動型の実用的なソリューションと共同研究を通じ、企業のグリーン移行を支援しているとコメントしている。
IFSは、サステナブル投資の先駆企業であるGeneration Investment Managementから出資を受け、こうした取り組みをさらに強化。IFSが長期的にサステナビリティに真剣に取り組んでいる証しとアピールしている。今回のClimatiqとの協業は「IFSが環境に優しい未来に向けて積極的に取り組んでいる」姿勢を示すものであり、サステナビリティ重視の投資家の価値観と戦略を結びつけるとのこと。
