立命館とNTT西日本は8月6日、児童・生徒・学生・卒業生といった「立命館学園」のすべての学習者に対して、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を目指して、教育向け生成AIの共同開発と活用を開始することを発表した。

今回の取り組みは、2020年8月25日に締結した「ソーシャルコネクティッド・キャンパス」構想に関する連携協定の元である「学園ビジョンR2030」に基づいて展開されるもの。

取り組みの内容

主な取り組みの概要としては、「児童・生徒・学生・卒業生の学びの可視化、および、立命館と日本マイクロソフトの協定において立命館オリジナルAI『R-A』Iの学びへの本格活用」「生成AI、電子教科書、LMSとAI会話履歴の連携による個別最適な学びの提供」「LinkU-IDとLinkedInラーニングを活用した生涯学習基盤としてオンライン学習サービスの提供」「先輩の学びの軌跡や歩みをもとにしたキャリア検討の仕組みの提供」「アルムナイネットワークを構成可能なプラットフォームづくりの実施」が挙げられる。

  • 共同開発を実施する教育向け生成AIサービスの全体イメージ

    共同開発を実施する教育向け生成AIサービスの全体イメージ

約5万人の児童・生徒・学生に加え、40万人を超える卒業生もLinkU-IDを生かし会員化することで同取り組みの対象とする。

そして、その学習者に対して、中央教育審議会(初等中等教育分科会)で示されている、誰一人取り残すことなく育成する「個別最適な学び」と、多様な個性を最大限に生かす「協働的な学び」の一体的な充実を学園ビジョンR2030を踏まえて実現していく。

「学び」への活用

「個別最適な学び」については、生成AIと電子教科書、LMS、そして(生成AIで得た)学習者個々のコンピテンシーを有機的に連携させることにより、「個別最適な学び」の仕組みを提供し、学習の個性化を実現する。多くの教育機関において生成AIの活用が事務にとどまる中、立命館では教育での活用を積極的に推進するとともに、学習者に対して、LinkedInラーニングを提供するという。

「協働的な学び」については、学習者が主体的に「学び」に向かい、学んだことを人生や社会づくりに生かすことの意識や積極性につなげるため、児童・生徒・学生、そして卒業生から構成される『立命館学園』を一つの社会と捉え、在学生と卒業生、もしくは、卒業生同士の交流や、後輩が先輩の歩みを参考に自己のキャリア検討を可能とすべく、プラットフォームづくりを実施。

いずれの学びについても、立命館が有するあらゆる教育情報にクローズに接続する生成AI環境を最大限に活用し、学びを可視化することで、学習者に自身の成長や、他者の価値を認識させることで意欲を喚起、生涯にわたっての能動的な学びを支援することを目指す。