Neowinは7月5日(現地時間)、「KB5001716: Microsoft stops stealthily upgrading Windows 11/10 PCs automatically」において、MicrosoftがWindows向けの更新プログラム「KB5001716」のリリースノートから「自動的に機能更新を試みる」旨の記述を削除したことを伝えた。
これは同社が、Windows 10および11のPCに対する強制的なアップグレードの仕組みを撤回したことを意味している。
自動的にアップグレードを試みる機能を提供
Windows 10および11向けの更新プログラム「KB5001716」は、ユーザーのPCにインストールされているWindowsのサポート期限が近づいていたり、すでにサポートを終了したりしている場合に、自動的にアップグレードを試みる機能を提供する。例えば、すでにサポートが終了したWindows 11 21H2において、KB5001716が適用済みであれば、後継バージョンへアップグレードする可能性がある。
詳細は次のサポートページにまとめられている。
通知によってユーザーのアクションを促す方針に変更
Neowinではまず、Microsoftが先週はじめにこのKB5001716をWindows 10および11搭載PC向けにリリースしたことを伝えた。これは当初、Windows 10のサポート終了に備えて、Windows 11への強制アップグレードを可能にするためのものと考えられていた。
しかしその後、MicrosoftはKB5001716のサポートページを更新し、「Windowsはデバイスに機能更新プログラムをダウンロードしてインストールしようとすることがあります」という説明を削除して、代わりに「Windows Updateによるデバイスの更新や最新の脅威からの保護を妨げる可能性のある問題を知らせる通知が定期的に表示されることがあります」という説明を追加した。ユーザーに無断でアップグレードを試みるのではなく、通知によってユーザーに選択を促す仕組みに改めたというわけだ。
この変更によって、ユーザーはアップグレードのタイミングを完全に自分でコントロールできるようになった。ただし、リリースノートに記載があるように、サポート終了や最小ハードウェア要件に関する通知はこれまで通り表示される。セキュリティを維持してPCを安全に保つためには、通知があった場合には速やかにアップグレードを検討する