Neowinは7月1日(米国時間)、「Windows 11's market share makes a big jump, finally catches up to Windows 10 - Neowin」において、Windows 11の市場シェアがWindows 10に追いついたと伝えた。
昨年末の時点で、両者のシェアには2倍近いポイントの開きがあったが、最新の統計で1ポイント未満まで差が縮小したという。
Windows 11の市場シェア1位は目前
今回調査に使用された統計は、「Statcounter Global Stats」が公開しているツールに基づくもの。この統計はStatcounterネットワーク全体から収集された月間50億を超えるページビューによって収集されたデータに基づいており、高い信頼性を期待できる。しかしながら、Microsoftの公式発表ではない点には留意しておきたい。
Statcounterが公開した2025年6月時点におけるWindowsのバージョン別市場シェアは次のとおり。
- Windows 10 - 48.76%
- Windows 11 - 47.98%
- Windows 7 - 2.19%
- Windows XP - 0.43%
- Windows 8 - 0.31%
- Windows 8.1 - 0.28%
昨年末の時点でWindows 10のシェアは62.7%、Windows 11のシェアは34.12%と2倍近い開きがあった。このときは2カ月連続で差が開きさまざまな憶測を呼んだが、年明けから差が徐々に縮まり、最新の統計では0.78ポイントまで接近した。7月の統計では逆転することが予想される。
半年間で僅差まで迫った理由としては、3カ月後に予定されているWindows 10のサポート終了が影響したことが考えられる。多くの企業やユーザーが安全かつ高性能なオペレーティングシステムを求め、期限を目前に移行計画を実施した可能性がある。
Windows 10の先行きはどうなる
Windows 11のシェアが順調に伸び始めている。5月から6月にかけての急速な移行(4.4%/毎月)が続けば、Windows 10のシェアは3カ月後に35%近くまで下がる計算になる。しかしながら、それでも3分の1以上がWindows 10を利用していることになり、14億台以上とされるWindowsデバイス数を考えると、サポート終了時に5億台近いWindows 10デバイスが残ることになる。
移行はサポート終了日に近づくにつれ加速するとの見方もあるが、Microsoftが6月24日(米国時間)に発表した拡張セキュリティ更新プログラム(ESU: Extended Security Update)の無料提供が移行を鈍化させるとの見方もある(参考:「Stay secure with Windows 11, Copilot+ PCs and Windows 365 before support ends for Windows 10 | Windows Experience Blog」)。
これら要因がシェアの推移にどのように作用するか定かではないが、Neowinはデバイス買い替えのハードルの高さが影響してWindows 10のシェアはある程度の水準を維持するとの予想を伝えている。