KDDIは6月11日、東京都多摩市に新たなデータセンター「Telehouse TOKYO Tama 5-2nd」の建設を開始したことを発表した。データセンターの開業は2027年秋予定。
データセンター設立の背景
AI技術は企業の成長を加速させる重要な要素として注目されている。KDDIは経済産業省が推進する生成AI開発を支える大規模計算基盤の整備に1000億円を投入するとしており、日本におけるデジタルインフラの構築を進める方針。新たなデータセンターの構築により、AI時代のインフラ整備を加速する。
また、国内でのデータ管理を巡るデータ主権への関心の高まりなど、AIを取り巻く外部環境は急速に変化している。こうした変化に柔軟に対応するため、新データセンターは国内データセンターとして企業が安全かつ効率的にデータを利用できる環境を提供する。
「Telehouse TOKYO Tama 5-2nd」の概要
今回建設を開始した「Telehouse TOKYO Tama 5-2nd」は、高品質な通信インフラに加えて、最大18メガワットのIT電力容量(供給電力容量)を備え、高電力GPUサーバに求められる水冷方式に対応。
100%再生可能エネルギーを活用し、環境に配慮した運営で社会の持続的成長とAIへの対応を両立する。また、都心からの良好なアクセス性に加え、堅牢な地盤と高い標高による水害リスクに対する防災性にも優れ、ビジネスや通信インフラの中核を担う重要な拠点とのことだ。
多摩エリアではこのデータセンターを含めると最大約100メガワットの総受電容量となり、AIの活用によって高まるデータセンター需要に対応し、日本のAX化(AIトランスフォーメーション)に寄与するとしている。