ソニー銀行は5月28日、関係当局の許認可を取得し、他業銀行業高度化等会社として、Web3関連事業を営む100%出資子会社の設立を5月27日開催の取締役会において決議したことを発表した。新設会社は2025年6月頃に設立し、同年秋に事業開始予定。

設立の背景と目的

ブロックチェーン技術を活用したデジタル資産はさまざまなサービスやビジネスモデルに組み込まれており、デジタル資産と親和性の高いWeb3市場の拡大が期待される。NFTや暗号資産を保管するウォレットや暗号資産交換業者などの金融サービスの重要性が高まる中、国内においてもマスアダプションを意識したサービス開発と提供が広がっている。

こうした状況に対してソニー銀行は、ファンとアーティスト、デジタルとフィジカル、法定通貨とデジタル資産がつながる世界を利用者へ提供し、Web3時代における新たな感動体験と、利用者や事業者にとっての収益機会の提供を目的として、他業銀行業高度化等会社としてWeb3関連事業を営む子会社の設立を決議したとのことだ。

ソニー銀行は「誰でも簡単に安心して楽しめる。広がる感動体験へ"つながる"」をテーマにしたWeb3エンタテインメント領域向けスマートフォンアプリ「Sony Bank CONNECT」を提供している。新設会社で営む事業との連携も視野に入れつつ、金融とWeb3を融合させた新たな体験の提供について、検討を進めるという。

新設会社の概要

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