電通は5月12日、AIを活用したコンセプト開発ソリューション「AIQQQ Studio」を大幅に刷新し、進化版の提供を開始した。新たに独自開発したAIブレストシステム「AIQQQ FLASH」とAIペルソナシステム「AIQQQ TALK」を搭載し、これらを活用したワークショッププログラム「AIQQQ SESSION」の提供が可能になったことで、事業やサービスのアイデア創出からコンセプト開発までのプロセスが、より高度かつ効率的に行えるようになる。
「AIQQQ FLASH」の概要
「AIQQQ FLASH」は、電通が培ってきたクリエイティブな思考法と膨大なデータを学習したAIを活用し、斬新なアイデアを高速生成するAIブレストシステム。従来のAIでは困難だった、既成概念にとらわれないアイデアの創出を可能にする。
一方の「AIQQQ TALK」は、電通独自の生活者データを基に顧客ペルソナをリアルに再現するAIペルソナシステムで、実際にインタビューをしているかのような質の高い顧客反応のシミュレーションが可能となる。
両システムを活用したワークショッププログラム「AIQQQ SESSION」も提供される。同プログラムでは、アイデアの創出から検証、ブラッシュアップまでを約1カ月で集中的に行うことで、短期間で質の高いコンセプト開発を実現する。
「AIQQQ SESSION」の提供メニューには、新規事業や新商品コンセプトの開発を行う「AIQQQ SESSION for Innovation」、研究開発部門の要素技術を基にユースケースアイデアを開発する「AIQQQ SESSION for R&D」、コミュニケーションターゲットや施策アイデアを開発する「AIQQQ SESSION for IMC」の3種類が用意されている。
電通は、生成AIの活用によるサービスの進化と拡充を通じて、顧客の柔軟で持続可能なビジネス基盤の構築および豊かな社会の実現に貢献していく考えだ。