弥生は5月8日、税理士事務所向け業務システム「ZEXT(ゼクスト)」のベータ版をリリースしたことを発表した。同システムは税理士事務所の業務に特化したクラウドサービスで、顧問先管理、生産性向上、顧問先に対する経営支援を効率化する。

  • 弥生はZEXTのベータ版をリリースする

    弥生はZEXTのベータ版をリリースする

システム開発の背景

中小企業にとって税理士事務所とのパートナーシップが欠かせない一方で、日本全体では経営者の平均年齢が60歳を超えており、「事業承継における2025年問題」などと呼ばれる。今後は事業承継の波がさらに押し寄せることが想定され、これに伴って「新しい経営者」および「新しい価値観」での顧問税理士(税理士事務所)選びが発生し、会計事務所はより一層顧問先との関係強化が求められ継続的に選ばれる存在となる必要がある。

今回弥生が開発したZEXTは、そうした背景をもとに誕生した、税理士事務所の業務に特化したクラウドサービス。顧問先管理、生産性向上、顧問先の経営支援の3つの機能群で構成され、税理士事務所の定常業務の効率化から顧問先との継続的な関係構築を支援する。

ZEXTのサービス概要

ZEXTは顧問先管理と生産性向上を起点に、顧問先に対する経営支援まで一気通貫で実践し、顧問先との継続的な関係構築を支援するクラウドサービス。全国1万3000事務所のパートナー事務所と提携してきた弥生ならではの税理士・会計事務所に特化した機能を備えるとしており、事務所運営の悩みを解決し付加価値の提供を支援する。

5月8日から弥生PAP会員を対象にベータ版モニター参加事務所を募集し、5月中旬を目安に応募した会員の中から限定して提供を開始予定。ベータ版では生産性向上に寄与する一部の機能を利用でき、その後にフィードバックに基づき機能の改善を進める。2025年8月末に製品版をリリース予定。

  • ZEXTのコンセプト

    ZEXTのコンセプト