4月23日~25日、東京ビッグサイトで教育に関する展示会「第16回 EDIX(教育総合展)東京」が開催された。EDIXは、学校・教育機関、企業の人事・研修部門など教育に関わる人を対象とした展示会だ。今年のEDIXには、昨年の331社を上回る350社が出展し、外国人も含め多くの人が訪れていた。

  • 「第16回 EDIX(教育総合展)東京」の展示会場

    「第16回 EDIX(教育総合展)東京」の展示会場

同展示会には、GIGAスクール向けに文教PCを提供するマウスコンピューターも出展。そこで、広報室の佐久間理香氏に、最近の動向や注目されている機種について聞いた。

  • マウスコンピューター 広報室の佐久間理香氏

    マウスコンピューター 広報室の佐久間理香氏

  • EDIXのマウスコンピューターブース

    EDIXのマウスコンピューターブース

GIGAスクール向けPCの中心は11.6型 2in1ノートPC

同社がGIGAスクール向けPCの中心に据えているのが、11.6型 2in1ノートPCの「MousePro T1-DAU01BK-A」と「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」だ。

  • 「MousePro T1-DAU01BK-A」(右)と「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」(左)

    「MousePro T1-DAU01BK-A」(右)と「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」(左)

Mouse Pro TシリーズはOSとしてWindows 11 Proを搭載する一方、mouse Chromebook UシリーズはChromeOS搭載という違いはあるが、基本スペックはほぼ同じだ。

「MousePro T1-DAU01BK-A」は、CPUがインテル プロセッサー N100、8GBメモリ、128GB SSD(mouse Chromebookは64GB eMMC)を搭載しており、ディスプレイ部分が360度回転するコンバーチブルの形状で、タブレット、ノートパソコンを簡単に切り替えて利用できる。

約76cmの落下テストをクリアする堅牢性を備え、本体のディスプレイ面(インカメラ)の200万画素に加え、オートフォーカス機能を備えた500万画素の高画質カメラをアウトカメラとして搭載するなど、文教市場からの声をもとに開発を行っている。

11.6型の液晶は10点マルチタッチとペン操作に対応し、充電可能なアクティブスタイラスペンとペンホルダーが標準で付属する。

なお、「mouse Chromebook U1-DAU01GY-A」は、マウスコンピューターとして初めてChromeOSを搭載したPCだ。

DXハイスクール向け製品も展示

佐久間氏によると、よりハイスペックなPCを求める人に人気なのが14型モバイルノート「MousePro G4」シリーズだという。主に高等学校、専門学校、大学の教員向けの校務用として利用されることが多く、CPUにインテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V、LPDDR5X-8533 32GBメモリを搭載し、約946gと薄型軽量で、LTE通信に対応可能なPCになっている。

  • 「MousePro G4」シリーズ

    「MousePro G4」シリーズ

同製品は本体に耐久性に優れたマグネシウム合金を採用し、頻繁に持ち運ぶユーザーにおすすめのノートPCといえる。

  • 「MousePro G4」は高性能ながら1kgを切る薄型タイプ

    「MousePro G4」は高性能ながら1kgを切る薄型タイプ

バッテリーは、動画再生約6.0時間 アイドル時約19.0時間駆動を実現し、Wi-Fi 7に対応した無線LANモジュールを標準搭載している。最近は、AI用途としての需要も高いという。

マウスコンピューターの教育向け製品は、中学校・高等学校のICT教育やSTEAM教育向け(DXハイスクール)のラインアップをそろえているのが特徴だ。展示会場では動画編集やeスポーツ向けのPCG-TUNE DGシリーズや、高性能グラフィックによるCADや3DCG向けのDAIV R4やZ6、FXシリーズも展示していた。

  • 動画編集やeスポーツ向けのPCG-TUNE DGシリーズ

    動画編集やeスポーツ向けのPCG-TUNE DGシリーズ

最近は授業を録画して、編集してアップロードしたいというニーズが増えているという。

  • グラフィックとしてNVIDIA GeForce RTX 5090r搭載するCADや3DCG向けのDAIV FX

    グラフィックとしてNVIDIA GeForce RTX 5090r搭載するCADや3DCG向けのDAIV FX

人気が高まっている外部ディスプレイ

そして、職員室で効率的に校務を行うために、最近人気が高まっているのが、外部ディスプレイだという。マウスコンピューターは「iiyama」というディスプレイブランドを持っており、ラインアップも多いことから注目されているとのこと。

サイズの売れ筋は23インチで、「ProLite XUB2497HSN-B1」が人気となっている。同製品は学校現場での利用を想定し、23.8型の再現性にすぐれたIPS方式パネルを採用し、広視野角で画面を斜めから見ても安定した色の表示が可能なフルHDモニターだ。

  • USB Type-Cケーブル1本で映像出力と給電が可能な「ProLite XUB2497HSN-B1」

    USB Type-Cケーブル1本で映像出力と給電が可能な「ProLite XUB2497HSN-B1」

同製品は、USB Type-Cケーブル1本で映像出力と給電(最大65W)が可能なため、ノートPCをすぐに接続し、業務を開始できる。USB Type-Cケーブルでつながっていることで、ディスプレイ本体の有線LANでネットワークの接続、USBハブを介した周辺機器の接続も可能だ。

ディスプレイは上下150mm可動、ピボット機能を搭載しており、画面を90度回転して縦表示ができる。複数の機器を数珠つなぎに接続できるデイジーチェーン機能にも対応しており、最大4画面のマルチディスプレイ環境を構築できるという。

  • 豊富な外部インタフェース

    豊富な外部インタフェース

大型ディスプレイでは、27型の4K対応のディスプレイ「ProLite XUB2792UHSU-B6」が人気だという。4K Ultra HD(3840×2160)解像度対応で、視認性に優れたIPS方式パネルを採用。スタンドの昇降機能(上下150mm)を利用して、ノートPCをディスプレイ前に設置すると、省スペースで2画面表示が可能だ。

  • 27型の4K対応のディスプレイ「ProLite XUB2792UHSU-B6」

    27型の4K対応のディスプレイ「ProLite XUB2792UHSU-B6」

  • 昇降機能を利用して、ノートPCをディスプレイ前に設置すると、縦に2画面表示が可能

    昇降機能を利用して、ノートPCをディスプレイ前に設置すると、縦に2画面表示が可能