ispaceは、民間月探査計画「HAKUTO-R」ミッション2において、月着陸船「RESILIENCE」(レジリエンス)を月周回軌道へ投入する前に予定していた、すべての軌道制御マヌーバを日本時間4月24日午後7時に完了したと発表。これにより、同ミッションのマイルストーンSuccess 6が完了した。
ispaceのエンジニアが同時刻に、ミッション・コントロール・センター(管制室)から8回目の軌道制御マヌーバを実施。このマヌーバの成功をもって、レジリエンスランダーの月周回軌道投入(LOI:Lunar Orbit Insertion)の前に予定していた、すべての軌道制御マヌーバを完了した。
ランダーは計画通りの軌道で安定した状態を保っており、5月7日に予定しているマイルストーンSuccess 7「月周回軌道への到達」に備える。今後、月周回軌道投入マヌーバ実施に向けた最終調整を経て、ランダーは月の重力圏へと入っていく。最短で日本時間6月6日午前4時24分に月への着陸をねらう。
ispace CEO & Founder 袴田武史氏のコメント
月フライバイに成功し低エネルギー遷移軌道に入ってからおよそ2カ月間、宇宙空間を想定通り順調に航行してきたRESILIENCEランダーは、本日(4月24日)、予定通りにすべての軌道制御マヌーバを終え、月へのアプローチ体制に入る準備が整いました。いよいよ月に向かいます! 今後着陸までの約1カ月半、皆さまの期待に応えられるよう集中して進行してまいります。