中国政府は7種類の希土類鉱物を輸出規制リストに追加
Tesla(テスラ)が開発中のヒューマノイドロボット「Optimus」の生産が、中国の希土類輸出規制の影響を受けているようだ。CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏が4月22日の決算で「磁石の問題が生産に影響している」と述べたという。
中国政府は4月初めに、7種類の希土類鉱物を輸出規制リストに追加した。輸出業者は厳格なプロセスを持つ許可申請が必要で、数週間の遅延が見込まれているとのこと。テスラは、この影響を直接受けた格好だ。
マスク氏は「中国と協力してこの問題に取り組んでおり、希土類磁石の使用許可を得られると期待している。中国側は軍事目的に使用されないという保証を求めている。われわれの目的はもちろん軍事目的ではない。ヒューマノイドロボットに使用することだ」と述べたという。
米中は関税をめぐって対立しており、中国の希土類輸出規制の強化はその文脈で行われた。中国側は希土類が民生用と軍事用の両方に使える「デュアルユース」素材であることを規制の理由としている。4月23日付のBloombergが報じている。