Googleは4月16日(現地時間)、「Here’s an update on our use of country code top-level domains.」において、検索サイトのURLとして国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)の使用をやめ、Google.comに統合する方針を発表した。今後、ccTLDのドメイン名を使用したGoogle検索へのアクセスは、自動的にgoogle.comにリダイレクトされるようになるという。
廃止の理由は「検索結果のローカライズ性能の向上」
Googleの検索サイトは、これまで「google.com」の他にも国や地域ごとにccTLDを使用したURLが用意されていた。日本であれば「google.co.jp」のURLが使われているし、イギリスであれば「google.co.uk」が、スペインならば「google.es」がある。Googleによれば、これはユーザーに対して地域に即した検索結果を提供することが主な目的だったという。
しかし現在では、地域ごとの検索結果のローカライズの性能が向上し、ドメイン名で区別しなくても、ユーザーがいる地域に最適化された検索結果を提供できるようになっている。したがって、すでにccTLDを使用する必要はなくなったというのが、今回の方針決定の理由とされている。
今後は、自動的にgoogle.comへリダイレクト
今後は、各ccTLDの検索サイトに対するアクセスが、自動的にgoogle.comにリダイレクトされるようになる。この変更は今後数カ月かけて段階的に展開される予定で、その過程で検索設定の一部を再入力するよう求められる場合があるという。
リダイレクト後は、Webブラウザのアドレスバーに表示されるURLがgoogle.comになるものの、検索の動作には影響せず、国内法に基づく義務の取り扱い方法も変更されないとGoogleは強調している。