
当社は「サステナビリティ向上に貢献する事業のインキュベーション」、「サステナビリティにフォーカスした投資ファンドの組成・運営推進」を事業の柱としています。
約30年の金融キャリアを持ち、25年以上のエンジェル投資を通じて多くのスタートアップの創業支援などを行ってきた会長の谷家衛、国際連合のサステナブル分野で主導的な役割を果たしてきたマネージング・パートナーのブラッドリー・ブセット、世界銀行グループ多国間投資保証機関(MIGA)東京代表などを務めた代表取締役の小木曽麻里を発起人に2021年に設立しました。
戦略パートナーとして、明治安田生命保険様、三菱UFJ銀行様、双日様に出資していただいています。皆様サステナビリティに関して新たな取り組みを進めたいというご認識を持ち、弊社との資本業務提携を通じて取り組みを深めています。
キーワードは「新しい資本の流れをつくる」ということです。今、アメリカでESGやサステナビリティへの取り組みに対する逆風が吹いていますが、それ以前から、この領域がきちんと経済的リターンを生むかどうかということは世界中の金融機関、事業会社にとって大きな関心事であり続けてきました。
リターンを生むことができれば、今の逆風の中でもサステナビリティを促進する取り組みに対して資金を付けていくことはできると考えています。
事業のうち、「サステナビリティ向上に貢献する事業のインキュベーション」では、主に日本の大企業の皆様に向けてカーボンクレジットの開発に取り組んでいます。日本政府は、CO2排出量が年間10万トン以上の企業に対して、2026年度から排出量取引への参加を義務化する方針を出しています。
カーボンクレジットの質にバラつきがある中、当社は質の高いクレジット確保に向けて二国間クレジット制度(JCM)を中心に取り組みを進めています。
それ以外にも、国内外スタートアップとの合弁などで新規事業開発を進めており、サステナビリティSaaS事業の「RIMM」、AI電力マネジメント事業の「TablePointer」、省エネソリューション・DX事業の「ムダレス」、医療AI・DX事業の「Bio Engineering Capital」などの企業と連携しています。
また、「サステナビリティにフォーカスした投資ファンドの組成・運営推進」では、日本でESG向上に取り組む上場企業に投資するファンド、グローバルでアグリテック・フードテックに取り組むスタートアップに投資するファンド、ニュージーランドでサステナブルテックのスタートアップに投資するファンドなどをパートナーとともに運営しています。
カーボンニュートラルの実現に向け、今後も世界が歩調を合わせて進んでいけるかについては注視していますが、その状況下で開催された昨年のCOP29は史上2番目の参加者の多さでした。グローバルで脱炭素を進めていかなければいけない状況は変わりません。
また、AIの急速な普及に伴う電力需要の増加などから、サステナブルな新エネルギーや省エネでの技術革新に対する注目は高まっています。この領域に対する熱量を感じる事例です。
我々はメンバーの専門性を生かし、サステナビリティへの取り組みで課題を抱える企業様から、最初に頼っていただける存在でありたいと思っています。