ソフトバンクは3月17日、生成AI(Artificial Intelligence)サービスを手掛けるPerplexity AI(以下、Perplexity)が提供するAI回答エンジン「Perplexity」の法人向けプラン「Perplexity Enterprise Pro」を、国内の法人向けに販売開始することを発表した。

Perplexityのサービス概要

PerplexityはWebブラウザやアプリで利用可能なAI回答エンジン。質問に対しインターネット上の情報に基づく回答を文章で提示するほか、情報源も併せて表示するため、信頼性の高い回答が得られる特長がある。

ソフトバンクとPerplexityは2024年6月に戦略的提携を開始し、個人ユーザー向けに有料版「Perplexity Pro」の1年間無料トライアルの受け付けを開始している。

Perplexityの法人向けプラン「Perplexity Enterprise Pro」は、従来のAI回答エンジンPerplexityに、高度なアルゴリズムで専門的な情報を取得できるDeep Research機能やファイルアップロード機能など、業務で利用する上で必要な機能を追加したサービス。

さらに、ドメイン制限検索機能により信頼できる情報源に限定した検索が可能で、不要な情報やノイズを排除できる。これにより、導入企業は市場調査や社内マニュアル、報告書の作成などの効率的な業務が期待できる。

「Perplexity Enterprise Pro」はSOC2(System and Organization Controls 2)認証を取得しており、シングルサインオン(SSO)にも対応するなど、プライバシーやセキュリティー面を強化しているという。

Perplexity Enterprise Proの特長

Perplexity Enterprise Proは複雑な質問にも対応可能な高度な検索機能である「Pro検索」の回数制限が無く、何度でも利用可能。また、高度な検索アルゴリズムで専門的な情報を取得できる「Deep Research機能」にも対応する。

「ファイルアップロード機能」も備え、PDFなどのファイルをアップロードすることでAIで解析した情報や分析結果を提示する。「Spaces機能」では社内で同じプロジェクトなどに携わるチームメンバー向けの情報や、検索内容・結果をリアルタイムで共有できるスペースを作成できる。Webの情報と社内文書(ExcelやWord、PDF)を一括検索し、ファイルの整理および共有ができるという。

「ドメイン制限検索機能」は、特定のWebサイトやドメインのみから情報を取得する検索フィルタリングを提供する。社内文書やナレッジベース、データベースなどの内部リソースを検索対象として含めることで、プライベートデータとインターネット上の情報を組み合わせたハイブリッド検索も可能としている。