エプソンダイレクトは3月11日、Windows PCを搭載した製造業向けパッケージモデルにWindows 11 IoT Enterprise 2024 LTSC/無停電電源装置の新オプションを追加することを発表した。4月開催の「ものづくりワールド名古屋」において、同モデルの展示も行う。

  • 製造業向けパッケージモデル

    製造業向けパッケージモデル

「Endevor」シリーズPCの特徴

同社の「Endevor」シリーズPCは、工場の制御端末や入力端末など、製造業におけるさまざまな用途で採用されてきた。「製造業向けパッケージモデル」は、それを受け、製造DX(デジタルトランスフォーメーション)向けにパッケージ化することで、用途に合ったPCをより選択しやすくなり、課題解決への近道を提供できるとして製品化されたもの。

現在は、「外観検査AI向けNVIDIA搭載パッケージ」「ペーパーレス化向けWindowsタブレット 運用パッケージ 」「装置組み込み向け長期運用パッケージ」の3つのパッケージが提供されている。

2つのオプションの特徴

今回新たにオプションとして追加されたのは、「Windows 11 IoT Enterprise 2024 LTSC」「無停電電源装置」の2つ。

「Windows 11 IoT Enterprise 2024 LTSC」オプションは、生産ライン制御など特定用途端末向けの組み込みOSであるWindows 11 IoT Enterprise 2024 LTSCをインストールして出荷するもの。同OSは機能アップデートが適用されないため、アップデートごとのシステム検証を行うことが不要となる。

「無停電電源装置」オプションは、「外観検査AI向け NVIDIA搭載パッケージ」のみに追加されるオプションで、瞬停/瞬低時や停電時にも電力を供給し続けることで、製造ラインの安定稼働に寄与する。

同社は4月9日から11日までポートメッセなごやで開催される「第10回ものづくりワールド名古屋」の「製造業DX展」にも出展を行う。そこでは製造業向けパッケージのほか、製造業に適したエプソン製品、共創先が持つソリューションとエプソンPCを組み合わせた幅広い用途の提案などを出展する予定だ。

  • 4月9日から11日まで開催される「製造業DX展」

    4月9日から11日まで開催される「製造業DX展」