TISインテックグループのTISは3月3日、自律型人材育成アプリケーション「Practice」について、2023年4月から実施していた無償トライアルを終了し、正式提供を開始することを発表した。
このアプリケーションはTISと21世紀学び研究所が共同で開発した、自律型人材を育成するためのコミュニケーションツール。Practiceが投げかけるさまざまな問いに対しユーザーが回答することで、チームメンバーの人材育成に必要なリフレクションを導き、組織内の対話や学習、文化醸成を促す。
今回の正式提供開始に際して、ユーザーの回答内容に対してAIがフィードバックを提供するAIフィードバック機能、TIS独自開発のプラネットモデルに基づいたクエスチョンの提供サイクル、チームの一体感と相互学習を促進するチームクエスチョン、組織の多様性を一覧で参照できる価値観ギャラリーといった機能を新たに追加した。
アプリケーションの概要
Practiceは自己開示・自己肯定・ビジョン形成・課題解決・目標達成のサイクルを習慣化するため、ユーザーのリフレクションを引き出す多くのクエスチョン(2025年1月時点では約180問)の中から、1日1回リフレクション(推奨)を入力することで、自律型人材への成長を促しチームメンバーの潜在スキルを最大化。自律成長型チームの育成を実現をサポートする。PCやスマートフォンに対応したサービス型のWebアプリケーションで提供される。
今回新たに追加したAIフィードバック機能は、キャリアコンサルタントや理想の上司、哲学者といったさまざまな専門家の人格を与えた生成AIが、ユーザーのリフレクションを評価・分析し、フィードバックを提供する。フィードバックを用いて生成した画像も同時に提示することで、対話の雰囲気や場の空気を醸成。
フィードバックスタンプでは、フィードバックのタイプを10種類のスタンプで表現。チームメンバーのリフレクションに対してフィードバックコメントを送る際に、意図や想いを伝えやすくなる。
価値観ギャラリーは、利用者が登録した大切にしている価値観を一覧で参照できる。価値観として登録されたキーワードをカード形式で一覧にすることで、多様な価値観が存在していることを実感できるという。
TIS独自開発の組織開発理論「プラネットモデル」
チームを惑星に見立てて個人とチームの変容ステップを統合した組織開発理論「プラネットモデル」により、自律型人材として成長していくためのクエスチョンとチームメンバーとの対話のサイクルを実現する。
「自己開示」「自己肯定」「ビジョン形成」「課題解決」「目標達成」のクエスチョンが順に表示され、リフレクションとチームメンバーとの対話を順に実施することで、ソフトスキルの育成とチームの心理的安全性、エンゲージメント、ノウハウ共有を促進する。