TISインテックグループのインテックは2月26日、金融機関向けソリューション「fcube(エフキューブ)」の「CRMサービス」について、バージョンアップを発表した。fcubeは同社が提供する金融機関向けソリューションの総称。コールセンターシステムやローン自動審査システムなどを提供し、地域金融機関をはじめ金融機関を利用する顧客、取引先、関係先、地域企業などを支援する。
また、CRMサービスは地域金融機関における顧客情報管理と営業活動を支援するサービス。金融機関が保有する情報を一元管理することで、金融機関と顧客との長期的な関係性構築を実現するという。複数の顧客接点から生み出されるデータを蓄積し営業活動に必要な機能を提供するほか、目標設定や販売計画の立案、商品およびサービスの販売や業績の評価に至るまで各種業務に対応する。
時系列データの蓄積で顧客変化を可視化
今回のアップデートにおいて、顧客との関係性や状況の変化を一目で把握できるよう、CRMサービスの画面レイアウトを一新。個人顧客の資産状況やライフイベント、法人顧客の業況からニーズを発掘し、ビジネスの課題解決に向けた提案を支援する。
アシスタント通知機能で顧客変化の気付きを提供
また、顧客の状況や変化にいち早く気付くためのアシスタント通知機能についても強化した。提案に必要な関連資料や類似案件の抽出も行い、個人スキルに依存しない提案準備で営業プロセスの定型化を行うことで、組織的な生産性向上と提案品質向上に寄与する。
標準API機能と画面カスタマイズ機能を追加
標準API(Application Programming Interface)を実装し、CRMサービスおよびfcube各種機能(グループ会社連携、音声認識、地図サービス連携、生成AIなど)や外部サービス、社内システムと柔軟な接続を実現した。
また、ノーコードで画面レイアウトのセルフカスタマイズが可能になったため、システム改修不要で金融機関自身が画面レイアウトや顧客情報の項目を変更できる。