The Registerはこのほど、「Microsoft declutters Windows 11 File Explorer for GDPR • The Register」において、Windows 11からロケーション履歴APIが削除されたと伝えた。
この対応により位置データはローカルに保存されなくなり、対応する設定もアプリから削除される。また、地域限定だがエクスプローラーからアカウントに依存したコンテンツを無効にすることも発表された。
位置データの削除はローカルに限る可能性
これら変更は「Windows Insider Program」の開発チャネルおよびベータチャネルにリリースされたWindows 11ビルド26120.3281(KB5052086)に導入された。詳細は公式発表の「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26120.3281 (Dev and Beta Channels) | Windows Insider Blog」から確認することができる。
Microsoftはロケーション履歴APIの削除について次のように述べている。
「位置情報が有効になっているときにCortanaが24時間分のデバイス履歴にアクセスするために使用していたロケーション履歴機能のAPIが削除されます。ロケーション履歴機能が削除されると、位置データはローカルに保存されなくなり、対応する設定も「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報」ページから削除されます」
Cortanaは2023年にCopilotなど新しい機能に置き換えられるまで使用されていた音声アシスタント機能だ。すでに廃止されているが、そのAPIが残っていたとみられ今回のアップデートで削除された。
Microsoftは削除の対象にローカルに保存されている位置データを含むと明言している。しかしながら、CortanaはMicrosoftのサーバにも情報を送信している。The Registerはこのリモートデータも削除されるのか質問したが、現時点で回答がないと説明している。
アカウント依存のコンテンツを無効化
このアップデートでは欧州経済領域(EEA: European Economic Area)のEntraIDユーザーに限り、エクスプローラーからアカウント依存のコンテンツが無効化される。具体的にはエクスプローラーの「最近」、「お気に入り」、「詳細ウィンドウ」、「推奨」画面においてアカウント依存のコンテンツが表示されなくなる。
この対応はEU一般データ保護規則(GDPR: General Data Protection Regulation)を意識したもので、ユーザーデータの分析を一部停止したものとみられる。The Registerはこの副作用として、エクスプローラーの動作が高速化する可能性を指摘している。
Windows 11ビルド26120.3281(KB5052086)は2月14日にリリースされた。上記以外にも複数の新機能の追加、修正などが含まれている。開発チャネルにおいては「制御された機能ロールアウト(CFR: Control Feature Rollout)」を利用して展開される。すべてのチャネルユーザーに展開する前に、フィードバックを確認しながら時間をかけて段階的に展開される。
ベータチャネルに対してはオプションの更新プログラムとして提供される。2025年後半に推奨の更新プログラムに変更する予定とされる。これら機能のすべてが正式にリリースされるわけではないが、リリースはベータチャネルのテスト完了後が見込まれている。
