NTT コノキューデバイスが開発したXRグラス「MiRZA」(ミルザ)が、建築鉄骨業向けの作業支援ソリューション「L'OCZHIT」(ロクジット)に2月20日から対応。メガネのように疲れにくいかけ心地ながら、ワイヤレスで軽量といった特長をもつMiRZAを活かし、現場での作業効率の向上に寄与するという。
複合現実製作所は、建築業界を中心としたXRサービスの企画・開発を主業務とし、技術継承問題や人手不足といった社会課題の解決をめざす企業。同社はNTTドコモグループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」(旧39works)によりスピンオフして設立された。
MiRZAが新たに対応したL'OCZHITは、複合現実製作所とパートナーである宮村鉄工が共同開発したソリューションで、XRデバイスを通じて実際の鉄骨に3D完成図や寸法データを重ねて表示させ、製造・検査の時間短縮や新人職人の能力向上、ヒューマンエラーの低減などを可能にするというもの。
複合現実製作所とNTT QONOQ(コノキュー)は、「NTTコノキュー MiRZAソリューションパートナー」としても提携を開始しており、MiRZAとL'OCZHITのXR技術におけるさらなる発展をめざすとしている。
MiRZAは、クリアなレンズと軽量のメガネ型デザインを採用したXRグラス。世界初の「Snapdragon AR2」搭載デバイスで、無線LANとBluetoothによる無線接続に対応し、場所を選ばず使えるケーブルレス仕様とした。明るいHD画質で、6DoF(6自由度)コンテンツを現実空間にシームレスに融合させられるのも特長とする。コノキューデバイスが自社で企画、設計・開発を手がけ、NTTドコモが2024年10月に発売。全国のドコモショップや自社ECサイトなどで取り扱い、価格は1台24万8,000円。