台湾のPCメーカーのAcerが、ドナルド・トランプ米大統領の関税政策の直接的な結果として、価格を10%引き上げる模様だ。
来月から米国でPCの値上げが適用か?
値上げは、トランプ氏が2月に入って実施した中国向けの10%の追加関税を受けてのもの。Acerの会長兼CEOのJason Chen氏は、中国製PCの米国価格引き上げが「自動的に」行われると述べている。値上げは来月から適用される見通しだという。
Chen氏は「関税を反映させるためにエンドユーザー価格を調整せざるを得ない。輸入税のため、おそらく10%が標準的な値上げ幅になる。非常に単純な話だ」と述べている。あわせて、Acerは中国以外のサプライチェーンを検討していることも明らかにした。その中には米国も含まれているという。
同氏によると、値上げの決定は追加関税導入後に行われたとのこと。一部の企業が追加関税を理由に、Acerのように値上げを行う可能性があると述べている。IDCによると、2024年第4四半期の世界PC出荷台数は前年同期比1.8%増の6890万台となり、Acerは上位5社には入っていない。The Telegraphが2月16日付で報じている。