NTTデータグループは12月5日、データセンター事業を担うグループ会社NTTグローバルデータセンターを通じて、2024年10月30日に栃木インター産業団地西地区129,586.55m2の土地分譲計画の用地取得内定企業として選定され、土地売買契約を栃木市と締結したと発表した。

  • 栃木データセンター 建設イメージ

栃木データセンターの概要

同地は、首都圏エリアにおける新たなデータセンターとして開発を進められる計画で、2棟のデータセンターが建設される予定。

合計約100メガワットのIT用電力容量を擁する、関東エリアでも大規模なデータセンターの一つとなり、第1棟の開業は2028年度に予定されている。

建設予定のデータセンターは、ハイパースケーラー向けの大規模データセンターとして、また、AIデータセンターとして、大手サービス事業者やエンタープライズ企業のプライベートAI基盤の設置場所としての利用が見込まれている。

都心部の主要エリアから十分な距離を置くことで、デジタルインフラの地理的分散化を図る拠点としての役割も想定されている。

栃木データセンターの特徴

栃木データセンターは、大規模AI基盤の実現に不可欠な、複数のGPUを搭載した高発熱サーバや最新のラックスケールソリューションに対応した高発熱高密度ラックを設置できるよう設計される。

また、直接液冷方式(Direct Liquid Cooling)などの最新の冷却技術を導入可能であるとともに、最新の省エネ技術の実装による計算能力あたりの消費電力低減や、再生可能エネルギーの利用など、環境負荷の低減も図られる。

さらに、低遅延・広帯域・低消費電力を実現するため、NTTグループが推進するIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)APNの実装も計画されている。