Microsoftは1月31日(米国時間)、「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26120.3073 (Dev and Beta Channels)|Windows Insider Blog」において、「Windows Insider Program」の開発チャネルにWindows 11ビルド26120.3073(KB5050090)をリリースしたと発表した。
このリリースにはAI対応の新しいWindows SearchからOneDriveを検索する機能、「ペイント」アプリの改善などが含まれる。
注目される新しい機能
Windows 11ビルド26120.3073(KB5050090)に追加された注目される新機能は次のとおり。
改善されたWindows SearchがOneDriveに対応
Microsoftは先月、改善されたWindows SearchとしてAI対応の検索機能を発表。この新しい検索ではキーワードの意図を解釈可能で、正確な単語を覚えていなくても画像、ドキュメント、設定などを検索することができる(参考:「Windows SearchにAI搭載、思いついた言葉から画像検索できる | TECH+(テックプラス)」)。
今回リリースされたWindows 11からは、この改善されたWindows SearchがOneDriveに対応する。具体的にはエクスプローラーの検索ボックスにキーワードを入力するだけで、クラウドに保存された写真を内容で検索できるようになる。
現在この機能はエクスプローラーの検索ボックスから使用できるが、将来的にはタスクバーの検索ボックスも対応する予定だ。サードパーティのクラウドプロバイダーもこの機能をサポートすることが可能で、ドキュメントは近日公開予定。
なお、この機能はすべてのOneDriveをサポートするわけではない。現時点では個人用OneDriveのみをサポートし、職場および学校のアカウント(Entra ID)でサインインしているOneDriveではテキスト検索のみ使用することができる。
ペイントにCopilotボタンを追加
今回のリリース(カナリアチャネルを含む)から、「ペイント」アプリのアップデート(バージョン11.2412.271.0)が展開される。このアップデートによりメニューにCopilotボタンが追加され、生成AI機能にすばやくアクセスできるようになる。
機能自体は以前から提供されていたが、このボタンによりドロップダウンメニューから画像生成、背景の削除などを簡単に使用できるようになる。
段階的に展開予定
新しい機能や修正は段階的に展開されるため、アップデート後すぐに利用できるとは限らない。また、これら生成AIに関する機能はSnapdragon搭載のCopilot+ PCから展開が開始される。
同日よりベータチャネルのWindows 11にも展開を開始するが、こちらはオプションの更新プログラムとして展開を開始する。推奨の更新プログラムとして展開する時期は2025年後半が予定されており、正式リリースはその後になるとみられる。