エクサウィザーズは1月28日、人材アセスメント「DIA(デジタルイノベーターアセスメント)」の結果データと各企業の人事データを組み合わせて分析し、会社や組織の強み・弱みなどの示唆を提供するサービスを開発したことを発表した。4月以降に正式なサービスとして提供開始予定。

  • 組織と人材の可視化サービスを提供開始する

    組織と人材の可視化サービスを提供開始する

サービス開発の背景

多く企業でデータに基づく人事施策の実行や意思決定が十分でないとされる。海外では人材の持つスキルをベースとした人材戦略の策定と実行が主流となってきており、日本でも人材や人事に関するデータの活用が求められるようになっているという。

DIAの概要

DIAはDX人材の発掘と育成を支援するサービス「exaBase DXアセスメント&ラーニング」のアセスメントとして提供しており、約2000社、約28万人が利用しているとのことだ。デジタルスキル標準に準拠しており、DXリテラシー標準10個、DX推進スキル標準25個の項目で、受検者や組織の強み・弱みを分析する。

今回の新サービスではこれらの結果を人事データと掛け合わせることで、組織内の集団や個人の特徴を可視化し、具体的な特徴や課題を生成AIを活用したコメントとして提供する。データに基づいた人材育成や配置、組織力強化の戦略に活用できる。

  • 組織と人材の特徴を可視化した例

    組織と人材の特徴を可視化した例

提供機能と人事部門における活用の可能性

開発した新サービスでは、企業側が人事データを用意し、エクサウィザーズがそれに基づく分析を行なってレポートを提供する。氏名など特定の個人を容易に識別できる情報をマスキングした形式でデータが分析されるという。

人事部門では実データをベースにした分析レポートを参考として、人材発掘や育成計画、採用などに活用できる。また、当該レポートは人材の最適配置や組織設計、人事制度の変更・刷新、さらには外部人材の採用・登用など、組織や企業全体の競争力を強化する人事戦略の立案や実行にも利用できるとのことだ。