鹿島建設、八木熊、大栄環境、資源循環システムズは共同で、建設現場から排出された廃プラスチックを再資源化し、工事用バリケードを製造できることを実証、実際の建設現場に導入したと1月24日に発表した。
建設現場などで利用されるバリケードは一般的に、リサイクル材ではないバージン材や、プレコンシューマ材料(プラスチック製品の製造工程における廃棄物・端材等を再利用したもの)を用いて製造される。
建設現場で発生する廃プラスチックの多くは焼却処分され、廃棄物等を原材料として再生利用する資源の循環利用(マテリアルリサイクル)は十分に進んでいないという課題がある。4社はプラスチック製のバリケードに着目し、建設現場で発生した廃プラスチックからリサイクルバリケードを製造し、再資源化するスキームを構築した。
具体的には、今回の実証ではバリケードの原料のうち30%を、鹿島などの建設現場から回収されたポストコンシューマ材料(製品として使用された後に、廃棄された材料又は製品を再利用したもの)に置き換え、5,000個のリサイクルバリケードを製造することに成功。鹿島の建設現場に導入することで、資源循環を実現したとしている。